「あ、あの!」
「ん?」
「さっ、触ってもいいですか?!」
「……はい?」
思わず聞き返せば、それを返事だと思ったのか、いかにも“わくわくっ”って効果音をつけながら手をのばす、この学園2人目の女子生徒の名前ちゃん、だったかな? 自称変態の俺でも、さすがにびっくり。 なんて悠長に構えてる間にも手は近づいてきて。
「わ、わっ、わ!」
「……髪?」
「やっぱり、思った通りの髪です!」
にこにこと笑いながら言うその姿はまさに癒し。 お持ち帰りいいですか? えー、ダメ? ざんねーん、なら諦めるよ。
「先輩のポニテ、ふわふわでキレイですね、あとこの前のツインテもきゅんきゅんしますね…!」
「ほんとー?」
「はい! おさげもかわいいですけど、ポニテやツインテの方が私は好きです!」
きらきらの笑顔で言われちゃったら、しばらくおさげはやめてポニテとツインテにしようかなーって気になるよね。 目の前の名前ちゃんの頭を撫でながら、そんなことを考えたとある日の昼休み。
くくり方 (「お前、最近三つ編みじゃねぇのな。」) (「ノンノン、一樹。今はポニテ、ツインテの時代なのさ!」) (「……なんかすげぇ腹立つんだが、というか三つ編みはお前のアイデンティティじゃなかったのかよ?」) (「とりあえずゴーグルだけで我慢してるー。」)
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すみません。 ただ、おーしろーのポニテとツインテに萌えてしまったんです。 一応言っておきますが、三つ編みも好きです。
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