[]




今日も今日とて、生徒会に入り浸っている私。
うん、やっぱり生徒会ってなんか落ち着くんだよね。

そんなことを考えながら月子と所謂ガールズトーク。


「そういえば、名前ちゃんって、結婚するなら誰がいい?」

「ブフッ!」

「ちょっと、不知火先輩汚いです。」

「そうですよ、ていうかどうして会長が吹くんですか。」

「お前らなぁ!」


いつものように話してただけなのに、お茶を吹き出す不知火先輩に冷たい視線を送る。
私たちの話に耳を傾けるくらいなら、仕事すればいいのに。


「まぁ会長はともかく、どうなの?」

「えー、結婚したい人、ねぇ。」


ぱぱっと、考えてみる。
年下、はちょっとイヤかな、ごめんね、翼、梓。
次は錫也、は私が嫁としてやっていけないから却下だし、哉太と四季はなんか友だちとしか見れない。
羊と宮地くんは食事的な面でちょっとごめん。
郁先生は、なんか結婚は考えられないし、直獅先生も星月先生もなんかだかな。
青空くん、誉先輩は黒いからなんか、ね。

つまり、残るは。


「不知火先輩かな。」

「ブフッ!」

「うわ、汚い!」

「げほっごほっ、おま、え、俺?!」


激しく咳込みながらも、そんなことを確認する不知火先輩。
まぁ、不本意ながら不知火先輩は好きだし、周りにまともな人いないし。


「そうですね、お茶噴き出しさえしなかった好きですよ。」

「っ、好きだ、名前。」


私の前に来て、そんなことをいう不知火先輩。
全く、ほんと調子いいですよね。


「収入はしっかりした人っていうのが私の結婚の条件なんですけど?」

「任せろ、一生養ってやる。」


真面目な顔でいう不知火先輩に、私は笑顔で頷いた。
え? 別に「これで一生楽できる」なんて思ってないよ?
ふふ、心外だなぁ。



結婚するなら
(「ところで先輩、それ、プロポーズですよね、ムードないです。」)
(「ちゃんとしたやつは、いつかやってやるよ。」)




- 1 -
*PREVNEXT#