「光ぅー。・・・・あれ?・・光はおらんの?」

いつもの部活前の部室ダメージャーの声が響いた。

一「・・・まだ来てへんわ。てゆーか来てるん俺だけやし。」
「そっか・・・・」

一「お前、いっつも財前ばっかりやなあ。」
「そんなことない・・・・」
一「そんなことあるやろ。早う財前離れしな、財前だって彼女作ったり遊んだり出来へんから迷惑やろ。」
「・・・・そ、そんなことないもん・・・・」
一「大体今回だって用事なんやねん?え?大した用事ちゃうんやろ?」

「ぅっ・・ぇっ・・・・(グスグス)」

ポロポロと涙を流しながらなまえに一氏は目を見開き固まったが、なまえはそんな一氏に目もくれずに告げる。

「・・・お・・・んが、くでな、分からんのが、あっ、たから、ひかるに、聞くのっ!!」
一「いやいや、いくら財前が賢くっても年下やからな?」
「・・・・うわあぁぁぁん!ひかるぅ!」


忍「え、この状況なに。」
遠「うっさ。」
白「なまえどうしたんや!誰かにイジメられたんか?!」

泣きじゃくるなまえと戸惑う一氏のもとに、事をややこしくしてくれそうな財前以外の人が登場する。

「・・・ユウジがな、わたし、のせいで、ひかる、が迷惑してるって言うて、イジメてくんねん!そんなん、私だって、ユウジ、とか女の子らに、言われんでも光離れしなアカンのわかってるもん!・・・・けんちゃーん!」
小「よしよし。」

小石川に飛びついて泣き続けるダメージャーに一氏はさらに言った。

一「ほ、ほら!そうやってすぐに人に甘えるやんか!」
金「ドラアアアア、一氏ぃい!もう止めろや!!」
「誰にでも甘える訳ちゃうもん!絶っっ対ユウジには甘えへんもん!!」
白「なんで小石川に抱き着いたままなん?なんでパパに抱き着いてくれへんの?」
忍「なまえ!今のユウジにそれは言うたらアカン!」

財「なんて状況っすか?」
「ひかるぅうう!」
財「ん?なんや?なんで泣いてんねん?」
「ユウジにな、光も私が光ばっかり頼るんに迷惑してる言うねん・・・・。」
財前はギュッと抱き着くなまえを受け止めて涙をそっと拭う。
そしてダメージャーの両耳は財前の手によってしっかりと塞がれた。
「光・・・、みんな何話してるか聞こえへん・・・・。」

財「ん?これでいいんや。・・・・先輩、嫉妬からでもいらん事言わんとってくれます?」
一「・・・・・・。嫉妬なんかしてへんし!誰に嫉妬すんねん!」
遠「財前に嫉妬したんやろ。みんな分かってるわ。」
一「な、なんで財前に嫉妬すんねん!そんなん俺がなまえの事好きみたいやんけ!んな訳ないわ!」

全「「へぇ・・・・・。」」

千「ほんなら絶対今後バトルに参加すんじゃなかよ。」
白「ま、敵が一人減ったな。」
財「ハッ!俺は敵にも見てへんかったけどな。・・・・・・ん、ゴメンな。待たせて。なんか俺に用事あったんか?」
財前がダメージャーの耳の押し当てていた手と耳栓を取った。

「あ、音楽で分からんのあったから、聞こう思ってん・・・・。もう部活しやんなアカンし、夜、寝る前に光の部屋行くわ!」


金「寝る前ってさ、きっとパジャマよね・・・・。」
忍「いくらなまえでもさすがにそれはしやんやろ・・・。」







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