「え、あの人めっちゃカッコイイ。」

財白「え、」

四天宝寺とダメージャーの一行は全国大会、立海と名古屋星徳の試合を見ていた。

金「切原君?」

「ううん、金髪の人やで。」


明らかに、クラウザーが押されてきているのにも関わらずそれでもカッコイイと言うのだ。

忍「(なまえの趣味がよう分からん!)」

さっきまで、不二君カッコイイとか幸村君カッコイイとか、侑士君カッコイイと言っていたはずのなまえはリリアデントクラウザーに目を奪われていた。

一「お前、面食いやな。」
千「今に始まった事じゃないったい。」

「カッコイイ・・・・・」

財「アイツ、1年やで?お前より2つ下やねんぞ?」

「なおさらイイやん!!」

オサムちゃんがタイプだと言っていたのに、年下も好きらしい。と、いうより、彼女はカッコイイ人が好きなのだろう。

小「・・・・・・。(四天宝寺(ウチ)にもイケメンはいっぱいおるのに、コイツ絶対他校の奴しかカッコイイって言わんな。)」

遠「なあ、白石。」
白「なんや?金ちゃん」
遠「なまえって絶対ワイよりアホやんな。っていうか、コイツよりアホな奴っておるんやろうか?」
白「金ちゃん・・・・、みんな分かってる事やから言うたらアカン。」

クラウザーに目を奪われ周りの目線や話し声なんて全く思考に入っていないなまえに今の会話を聞かれなくてよかったと白石は心底思った。







白「あ!なまえ!待て!」

試合後、揺れる金髪の後ろ姿を見つけたダメージャーは、周りの制止も聞かずに声をかけるべく走っていった。

「すみません!」

ク「・・・・・?」

「あの、さっきの試合でカッコイイな、と思って、えっと、あの・・・・・・付き合ってください!!」


「「「「えええぇ!?」」」」

ク「Sorry, what on earth is said?(悪いが、一体何を言っているんだ?)』

「うわあああああん!光ぅ!フラれたあああ!」

Sorry、しか聞き取れない彼女はフラれたと勘違いして、財前に泣きついた。

聞き取れた数名の人間は、呆れた様に彼女に憐れみの目を向けた。

「人生初の告白やったのにぃー!」


クラウザーは首を傾げながら困ったように、その場を去っていった。


その場に居合わせた人間は思った。

『コイツ、前からアホや思ってたけど、やっぱりアホやな。』



その後、ダメージャーは、金髪の長髪を見ると目に涙を浮かべるようになった。




―――――――

大好評、
財前君の幼なじみ
シリーズ!

このシリーズ
長編よりも
人気があるのですが(笑)




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