aozu様リクエスト、
幸村甘夢


―――――


満開の桜を眺めている、見慣れた後ろ姿に声をかける。

「入学おめでとう、名前。」

「せーいち!」

満面の笑みで彼女は俺の名を呼ぶ。

「精市先輩、でしょ。」
「あ、そっか!」
「まぁ、いいけどね。」

漆黒、という程に真っ黒で少しクセのある彼女の髪が揺れる度にドキっとした。

「やっと精市に少しだけ追いついた気分だー。去年1年間一人で登校するの寂しかったもん。」

「ま、俺は朝練があるから一緒に登校してあげれないけどね。」

「あ、・・・・。そっか・・・・。」

シュンとうなだれる彼女にクスクスと笑った。

「また、中学の時みたいにテニス部のマネージャーをすれば?」

「えー、もう中学の3年間で十分なんだけど・・・。」
「俺がやって欲しいんだよ。」
「・・・仕方ないからマネージャーやってあげてもいいよ!」


そんな彼女に手を差し出せば、彼女は不思議そうに首を傾げながら俺を見つめた。

「帰ろ?今日は部活ないんだ。」

「うん!」

満開の桜を背にしても見劣りしない彼女の笑顔に懐かしさが込み上げてくる。

幾度となく見た笑顔でも、ドキドキして付き合いたてのカップルみたいだ。

名前と居ればいつも一つ一つ、毎日が新鮮で、飽きる事がない。

「赤也と同じクラスだったよ!でね、うちのクラスにはテニス部の人がいっぱい居てね、一年間楽しみだ!」

「そう、よかったね。」

ニコニコと今日の事を話す姿は、小学生の頃から変わらないな、なんて思いながら彼女の話を聞いた。

「今日から私も高校生かぁ・・・・。」

「実感ない?」

「んー、あんまりないかな。」

ゆっくりと歩く帰路に人がいない事をしっかりと確認してから

彼女の赤い小さな唇に自分の唇を重ねた。

「せ・・・・いち・・・・。」

真っ赤になりながら俺の名を驚いたように呟いた彼女はいつまでも純粋で、いつまでも可愛い。

「高校生だからね。手加減しないよ?手を繋ぐだけじゃ満足出来ないからね。キスもそれ以上の事も名前としたいんだ。

覚悟しといてね?」


「・・・・覚悟しておきます。」


真っ赤になって呟いた彼女は、やっぱり可愛い。


そんな可愛い彼女は、いつまでも俺の幼なじみで、ずっと1番大切な人。




―――――――

初甘小説\(^O^)/

やっぱり糖分高いのって
苦手だわwww

aozu様リクエスト
ありがとうございます

駄作で申し訳ないです

 





- 8 -
[prev] | [next]

   モドル
Top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -