「星に願いを」
魔術師のように呟く君の横顔はさながら女教皇のように慈悲にあふれ女王のように凛々しく皇帝のようにはなれない僕を包み込んでくれた。ある法王は恋人たちを離れさせようとしたらしいけど僕らにそんな事をしようものなら戦車のように逞しい彼女は愛の力がどうとかまるで説教のように言うのだろう。恥ずかしいからたまには隠者のように愛情を隠してみてもいいとは思うけど彼女の笑顔が見れるのなら、彼女と離れなくて済むのなら全然構わない。最終的に運命の輪が僕と彼女で繋がっていられるのなら僕はどんな正義だって侵せるし、吊るされた男になったって死神に魂をかられたっていい。そんな僕だけど彼女のためたらどんな節制だってするし悪魔の言葉からも逃げられる自信がある。君が塔に閉じ込められて星を眺めているのなら僕は月になって君を照らすし、暖かくなりたいのならきみの太陽にだってなれる。理の審判は神だというのなら僕この世界で彼女に会えた事を感謝したい。

1226 公開開始

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stsk seiza

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