絡めた指先はどこまでも冷たくて、俺達が絶対にひとつには為れないことを明確に示していた。
「、熱い」
「俺は冷てえよ、」
もう一度ぎゅ、と指先に力を込める。冷たいお前の指先なんて溶けてしまえばいい。
そのまま、俺の指先も溶けて混じってどろどろになって、
嗚呼、
「このまま融けちまえばいいのになあ」
「ばァか」
そんなの絶対無理だろォが
頬に触れたあいつの指先は、どう足掻いても冷たかった。
ボーダーライン
(きみはわたしになれないしわたしもきみになれはしない)
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