2014/11/24

「ワーオ、ミニサイズのキャップもかわいいですねえ!」
「……きみは事の深刻さを理解していないようだな」
「まさか! 生身のあたなに一日数分しか会えないなんて、地球滅亡と同じくらい深刻な事態ですよ!」
「スターク! きみに彼女の教育について問い質したいことがある!」
「おいおい彼女の軽口まで俺のせいか」



「なるほど、あなたがキャプテンのディスク適合者でしたか。よろしくお願いしますね、クリス」
「勝手によろしくしてくれ。俺はあんたに興味ない」
「それは困りました。私はあなたに興味がある。出自から始まり身長体重食生活、普段の行動、趣味主義思考……一体どういう細胞の作りのおかげで、キャップのディスクと同調できたのか。徹底的に分析させていただきます!」
「頭わいてないか」
「腐っても研究者ですよ、私」



「みてくださいキャップ、クリスにお菓子作りを教えてもらいました!」
「これは?」
「マカロンですよ! 少し前までは都会の女の子たちのブームだったそうです!」
「へえ。なんだか以前日本で見たどら焼きに似てるな」
「でも中身はあんこじゃないんですよ〜。残念ですよねえ」
「今度は入れてみたらどうだい?」
「なるほど、さすがキャプテン!」

ヒカル「どら焼きとマカロンの色かなり違うのに、同一視って……」
アキラ「信じられねえぜアメリカン!」



「キャップキャップ、今日はクリスに……キャップ? どうかしましたか?」
「近頃」
「はい」
「きみはクリスと行動することが多いようだな」
「そうですか?」
「ああ」
「……」
「……」
「……」
「すまない、忘れてくれ」
「ふふふ、私の一番のヒーローはあなただけですよ。スティーブ」

(彼のそばにいれば、必然的にあなたもいると。気づかないのでしょうね)




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