2014/11/24
「ワーオ、ミニサイズのキャップもかわいいですねえ!」 「……きみは事の深刻さを理解していないようだな」 「まさか! 生身のあたなに一日数分しか会えないなんて、地球滅亡と同じくらい深刻な事態ですよ!」 「スターク! きみに彼女の教育について問い質したいことがある!」 「おいおい彼女の軽口まで俺のせいか」
◇
「なるほど、あなたがキャプテンのディスク適合者でしたか。よろしくお願いしますね、クリス」 「勝手によろしくしてくれ。俺はあんたに興味ない」 「それは困りました。私はあなたに興味がある。出自から始まり身長体重食生活、普段の行動、趣味主義思考……一体どういう細胞の作りのおかげで、キャップのディスクと同調できたのか。徹底的に分析させていただきます!」 「頭わいてないか」 「腐っても研究者ですよ、私」
◇
「みてくださいキャップ、クリスにお菓子作りを教えてもらいました!」 「これは?」 「マカロンですよ! 少し前までは都会の女の子たちのブームだったそうです!」 「へえ。なんだか以前日本で見たどら焼きに似てるな」 「でも中身はあんこじゃないんですよ〜。残念ですよねえ」 「今度は入れてみたらどうだい?」 「なるほど、さすがキャプテン!」
ヒカル「どら焼きとマカロンの色かなり違うのに、同一視って……」 アキラ「信じられねえぜアメリカン!」
◇
「キャップキャップ、今日はクリスに……キャップ? どうかしましたか?」 「近頃」 「はい」 「きみはクリスと行動することが多いようだな」 「そうですか?」 「ああ」 「……」 「……」 「……」 「すまない、忘れてくれ」 「ふふふ、私の一番のヒーローはあなただけですよ。スティーブ」
(彼のそばにいれば、必然的にあなたもいると。気づかないのでしょうね)
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