だぁれだ?
部屋を出て
誰よりも早く会いたくて
怒鳴られるのも忘れて…
廊下を駆け抜けて
甲板に繋がるドアを押し開けた。






出たばかりの朝日を浴びて
海を眺める愛しい姿。
いつからか習慣になっていた。
朝の一時。
想いを寄せる彼女と過ごす
二人だけの時間だ。



そして澄んだ空気の中息を潜めて
気づかれないように忍び寄る。









「だーれだっ??」











「きゃあっ!!びっくりしたー!!もうっ、まぁーたサッチね?」

「あはは。ばれちったか?」

なんて言いながら
目元をおおっていた手を彼女から離す。

「毎朝毎朝、背後から忍び寄るなんて悪趣味ね。まぁ、リーゼントだもんね…しょうがないか、悪趣味なのは…」

「うぉいっ…###そりゃねえって。扱いひでーな。」


「ふふ。うーそ!!あ、おはよう、サッチ?」

「あぁ、おはよう###。さーて俺は###に会えたし、朝飯の仕込みでもしてくるよ!今日の朝飯も楽しみにしとけよ!!」


そう言葉かけ船内足を向ける。

「サッチ!今日もご飯楽しみにしてる!!頑張ってね!!」


その声に答えようと振り返ると
朝日と朝日を受けて輝く海に照らされた満面の笑みの###。

「好きだ……お前の笑った顔。」

思わず溢れた俺の想いに慌てて付け足した言葉に俺は内心苦笑い。

でも###は真っ赤な顔であたふたしながら

「もう!!いいから早く行きなよ!!」

なんて言うから
俺も平静を装って軽い調子で言葉を返し
船内へと入った。


まさか、百戦錬磨のサッチさんが
本気で惚れた女前に怖じ気づくなんて
周りは信じられねーだろうな。

なんて思いながら
いつか必ずこの想いをあいつにつたえるんだ。


そう心に決めた。

朝日のキレイな朝の一時。
















………………………………

初夢はサッチさーん!
もうね、サッチさんに後ろから
だーれだ?なんて言われたら
鼻血もんですよ?
しかも後ろからぎゅーとか…
ちょっとへたれ気味なサッチだけど
夢主が大事すぎて
なかなか一歩が踏み出せず…ww
この後、一部始終をたまたま見てたマルコさんにへたれだの、へたれたフランスパンなんてまじぃだけだよい。とか言われて、冷やかされてたらいい。w
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