rode-13





カルー達の背に乗り進む事しばらく。


「皆さん、もうすぐ宮殿のあるアルバーナに着きます!」

「さすが、超カルガモ部隊とは言ったもんだな…」

「あんた歩かせたら1週間かかっても着かなかったわね」

「ナミ!どういう今だ!?こるぁっ!」

「てめぇっ!ナミさんに何て口聞きやがる!」

『おめぇらうるせぇよ。黙って聞け。』

「きっと、バロックワークスの精鋭も沢山集まっています。」

「まぁ、それが妥当なんだよなっ!?」

『チョッパー…出くわす前から怯えすぎな…』

「そこでー、俺から1つ提案がある!」








そして、見えるはアルバーナの街がある高い塀。

「準備はいいわね?」

『行くぞぉー。ガキ共』

「やる気でねぇわっ!!」

そして、バロックワークスのナンバーズが立ちふさがるのが見えた全員はそれぞれが走り出す。


「おい!ビビ王女を捕まえるんだからな」

「他の奴は殺していいそうだ。」

「そうかい?でもねぇ、どれがそのビビだい!?」

「奴等全員顔隠してやがる!!」

「なら別れて追うまで!!行くぞ」



そして、ライがいるのは?







『残念だねぇ?外れ』

「あんたぁ!!もうちょっと緊張感持ちなさいよ!!」

バコーン

『いてぇ…』

「自業自得だろ?」

『うるせぇよ。まりも』

「Mr.1。人数が合わないわ」

「あいつがどちらに来ようが、構わないだろう。どのみち死ぬのだからな」

『俺闘わねぇから平気だぜ?俺このままビビのとこ行くからよ!じゃな』

「え!ライ!あたし守ってくれないの!?」

『大丈夫だ。そいつら弱ぇし…ナミでも勝てる。』

その言葉を残すとライは一気に急上昇して飛んでいってしまった。

「あいつ………変な捨て台詞はいていなくならないでよね!」




『サンジはボンクレー。ウソップとチョッパーはMr.4とモグラババアね…てことは宮殿行くか。』

視線をさ迷わせ、目的の宮殿を視界に納めるとライは一瞬で到着し、ビビの前に降り立った。


「ライさん。あなた、本当に…」

『ん?あぁ。まぁ…ね。で?俺は何をしたらいい?』

「この宮殿を爆破させます!その隙に反乱軍を止める!」

『なら、俺も手伝おう。』

「それはいらないな」

『…………』

声の主。クロコダイルを睨み付けるライにその後ろでクロコダイルの登場に驚くビビ。

「どうしてあなたがここに?ルフィさんは?!」

「あの小僧なら今頃砂に埋もれてるだろうよ?くははは!」

「…そんなっ!?」

1歩1歩歩み寄ってくるクロコダイルにビビの前に出て立ちはだかるライは剣を抜いた。

「随分バカでけぇもん持ってんなぁ?使えなくちゃあ意味ねぇんだぜ?武器ってぇのはよ?」

『わりぃが、これはおもちゃじゃねんだ。残念だったなぁ?クロコダイル?』

「てめぇ、さっきのはなんだったんだ?」

『さぁ?何の事やら?』

クロコダイルに剣を向けながら笑顔で余裕で言葉を返すライに、ビビはただただ驚き。
クロコダイルはただ腹をたてる。

「小僧、バカにしてやがんのか?」

『いや、バカにする価値もねぇな?お前ごとき』

そして、ビビが気づく

「っ!!?お父様っ!!」

ビビの声に視線を向けると、
捕まったコブラ国王とミスオールサンデー。

「あら?あなたね?さっきサーの技を止めたのは…」

『さぁ?オールサンデーはどう思う?』

そうライが答えた瞬間。
ライを中心に風が回り出す。

そして、バロックワークスの社員であるスパイだけを何かが襲っている。

それに気づいた社員は

「何かが追いかけてくるぞ!逃げろ!」

『地の果てまで逃げるといい。逃げ場はないけどなぁ?』

「けっ。気味のわりぃ能力だぜ。そんな事どうでもいいんだ。なぁ、コブラ国王よ?古代兵器"プルトン"はどこにある?」

「…っ!!?何故、それを貴様がしっている?」

そこから、コブラ国王とクロコダイルが何やら話をしているのでライは街の様子に探りを入れる。

(ウソップ達とサンジ、あとナミはもうすぐ終わるな。ゾロも直に終わる。そんで、ビビが落とされてルフィが来る。)

二人を見据えていると、めまぐるしく変わる状況にライは驚くのだった。

剛水を飲んだ戦士が4人、クロコダイルに挑むもほぼ一瞬で消されてしまう。
そこへ眼を疑いながら現れたのは反乱軍リーダーのコーザ。

「おい、こりゃ。幻か?国王を国の英雄が…」

「リーダー!!?」

「この闘いも全て仕組まれた事なの!!リーダーや皆が闘う必要ないのよ!」

「そうか…そうだったんだな…ビビ、俺は何をしたらいい?」

「反乱軍が止まれば国王軍も何もしません!!」

「わかった…」

ビビは以前クロコダイルに噛みつく。

「この広場はあと30分で爆破される。くははははは」

「な…んですって!?」

「「っ!?」」

『(始まるか。雨が降るカウントダウン…)』

靴音を鳴らしながらビビの元へ歩みより。

『その反乱軍のリーダーと二人で一旦止めてこい。俺がここで残るから。おら、さっさといけ』

二人を見送るとライはニヤリと笑いながら剣を鞘に納める。
その姿を見たクロコダイルとオールサンデーは武器をしまったライに驚いていた。

『さぁて?ビビが戻るまで遊ぼうぜ?クロコダイル』

その言葉を最後にライは姿を消した。

「どこにいきやがった!?」

クロコダイル上空に現れたライは回転しながらクロコダイルの上半身に蹴りを入れた。
その蹴りには武装色の覇気が込められており、クロコダイルは驚いた。

「てめぇ、本当に何者だ!?」

「サーに攻撃が…!?どういう事?」

『それは内緒ね?俺の秘密はその内知る時が必ず来る。でもまだその時じゃないんだ?ねぇ?サー・クロコダイル?』

「ライさん!!」

『ビビ』

「駄目だった…今度はコーザが撃たれたわ…でも、まだ止まる!」

『ビビがいる限りこの無意味な争いは止まる以外ないんだ。行くか。』

「ちょっと待て。」

その声に冷たい視線を向けたライの視界に入ったのはビビの首を持ち城壁に立ちすくむクロコダイルの姿。

「ああすれば、反乱は止まる。こうすれば、反乱は止まる。あまっちょろい王女の考えそうな理想論ばかり並べやがって!それで?止まったか?反乱は?」

「あなたがこの国に来なければ!この国はずっと…平和でいられたんだ!」

「かもしれねぇなぁ?だがちぃとぱかし細工して王が責任を被るようなストーリーを作り上げればこの様だ。どうせ、人間なんぞ。皆自分がかわいいからなぁ?」

『お前歪んでんなぁー?』

瞬時にクロコダイルの背後に現れたライは笑顔で訪ねる。

「歪んでると言われようとこれが、俺だ!俺はこの戦いが終わったら理想郷の王となる!そして世界を手に入れる!!」

『まぁ、いいけどさ?お前それでかつて負けた奴にも勝てると思ったらお門違いだぜ?それだけは教えてやる。あと、ルフィが死んでなくてよかったな?死んでたら、お前は今頃空の上だ…』

その声とともに今度は覇気は込めずにクロコダイルの腹を蹴る。

一瞬身構えたが何故か覇気のこもっていない蹴りに違和感を覚えるクロコダイル。

「てめぇ、なんの真似だ…」

『さぁ?ただお前を倒すのは俺じゃねぇって事だ。俺がやっちまったら俺がどやされる…』

その言葉に多少の苛立ちを覚えるもビビへと視線を移す。

「さあて?次はどんな理想論を述べるんだ?」

「理想論じゃない!必ずそうするの!!広場を爆破なんて絶対にさせないわ!!!」

「くははははは!!お前に国は救えない!」

その台詞と共にビビの首にかけていた手を話したクロコダイル。

落ちていくビビを見ながらも慌てず剣を抜くライ。

そこへ響いた声。


「ビビィイィイ!!!」

ルフィ帰還。

その声にニヤリと笑みを浮かべるライ。

『たく、おせぇよ』

「あなた…知ってたの?彼が来ること…」

『さあ?信じてただけだ。必ず来るってな』

そういうとルフィ達の元へ飛んだライにオールサンデーとクロコダイルは目を見開いた。

「あいつ、風の能力者か?」

「いえ、風ならサー。あなたと同じロギアのはず。彼の首には砂漠であなたの着けた鉤爪のあとが残ってたわ…」

「なら、あいつ。何の能力者なんだ…。まぁ、あとでじっくり聞けばいい。今はプルトンの元へ急ぐぞ。Miss、オールサンデー…」

「じゃあ、国王さま?行きましょう?」



タイムリミット 10分

(お前の声なら俺らが聞こえてる!!)
(わりぃ!俺、あの鰐やろうに1度負けちまった!!でも、次は負けねぇ!)
(ルフィ。お前がまけたら俺がクロコダイル吹っ飛ばしてやるよ)
(そいや、ビビ爆弾どうにかしねぇと)
(あ、そうなんです!広場を爆破するなんてクロコダイルが言っていて!そんな事したら今そこにいる反乱軍も国王軍も皆死んでしまいます!!)
(よし!じゃあ、まずはその広場を狙える場所探すか!!)
(行くぞ!)

(((((よっしゃーーーー!!)))))

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