travel-23




顔面刺青を入れて数日。
島への寄港を済ませ、隊に所属し初の4番隊としての仕事。
物資調達の為、あたしはサッチさん達と島に上陸していた。

コックも兼任している隊の為、もっぱら食材の調達が主なお仕事です。

まぁ、あたしは料理の腕皆無なんで!!
料理しないけどなぁ!!

「ルカ、これ外の荷台に…」

『はーい!!』

現在はラルフとショーンと3人仲良く野菜とか果物などの青果を仕入れてます!!

荷台とか言ってるけど、全部の船の食材だからトラック並みの荷台なんだよ!!

しかも、それでも足りないから近くの無人島に収穫班が向かってる…

で、あたしはどれがいいとかわっかんないから!!

お店の外で声掛けられるまでひたすら待機!!
太陽に晒される親父さんのマーク……


いかすっ!!!!



なんて一人にやついてたら。


「うっわー!!超美人!!」

………ん?デジャブ??

振り向いてみると武器を構えた優男が5人。あたしを囲んでいた。

『ナンパならお断り』

「そんな事言わないで、俺らと遊んでよ…堕天使さん?」

『誰かわかってて声かけたならいい度胸してるね?まぁ、尊敬はできないけど…』

「なんで?あんたを捕まえたら俺らの名は一気に知れ渡る」

『だって、ねぇ?度胸と力量が比例してないから、一瞬で勝負がついちゃうの。そうゆうの、無謀っていうでしょ?尊敬もできないね!!』

そう言った時にはもう、ルカは黒金を肩に掛け、賞金狩りの男達に背を向けていた。

その言葉を紡ぎながら、ルカは急所に黒金を突き立てていたのだ。

『ね?まずは力量に似合った獲物を狩る事を進めるよ』


「おい、騒ぎ起こすなって。あんな口が酸っぱくなるほどサッチ隊長に釘さされただろ?」

『あ、そういえば…。………………まっ、いっかぁ!!』

「たく、ほんと自由だな…」

『うるさいなー。お小言はもう充分ですー!!』

「ぜはははは、ルカは相変わらずおてんばしてんのか?」

『!?………まぁね。でも、おてんばって歳でもないよ、あたし』

マーシャル・D・ティーチ…
サッチを殺し、あの戦争の引き金をひく男………

「俺から見りゃ、ルカはまだまだガキみてぇなもんよ」

『そう?まぁ、誉め言葉としてもらっとくよ…』


願ったのは変わらぬ日々

(元は嫌悪しか抱かなかったのに、日々を共にするうちに芽生えてしまった。信頼。残酷な未来を知っているのに…だから、願う。あなたが変わらぬ未来を…)


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