rode-35




「ライは上から探してくれる!?」

『おう。わかった!』

空へ舞い上がり裏街上空へつくと、1番に目についた…足…。

『どうしたら、ああなるんだろうか…』

そこへチョッパーが現れ、あたふたしてるのに見かねたライがチョッパーの隣に降り立つ。

「ライ!ゾロ!!ライが来たからもう大丈夫だぞ!」

「どうでもいいから早く出せ!」

『ゾロー。動くなよ?命の補償しねぇからよ』

そう言ってライはゾロの刺さる煙突に剣をかざし一閃する。

崩れ落ちる瓦礫と共にゾロが転げ落ちる。

「…サンキュ」

『お前さ、どう間違えたらあんなコントみてぇなはまり方すんだ?』

「うるせぇ!黙ってろ」

『はいはい。じゃあ、俺はルフィ探しに行くからよ』

そう残してもう1度空へ上がる。

暫くすると、ガレーラ本社へ向かって走るルフィ達を見つけるが後ろに迫るアクアラグナに全員が必死の形相。

『ありゃ。そういや、あんなシーン…見たな』

ポツリ溢して、ライは急降下して飛びながらルフィ達に声をかけた。

『おい。大丈夫か?後ろ。すぐそこまできてんぞ?波』

「だから今、必死に走ってんだよ!!」

ルフィが答える。

「いいから黙って走れ!おめぇもっ」

今度はゾロが。

「ライはいいよなっ!飛べるんだもんな!」

次はチョッパー。
そして最後に……。

「ほんとよね!?無駄口叩いてないで、あんたも逃げな……さいよ…って!!あんたっ!?呑気に飛んでないで助けなさいよ!バカっ!!」

『あ、やっぱり?』

そうライが返した瞬間波がルフィ達に牙をむく。





「はぁ、はぁ。た、たすかった…」

『よかったなー!お前ら!ほんと危なかったぜぇ!サンキューな大工!』

笑顔で告げたライはパウリーにも笑顔で礼を告げる。

と、

「そんなのいーから!あんたは何やってたのよっ!!」

『……っ!?』

ナミの怒声と共に頭に落とされた鉄拳に頭を抱えて踞るライ。

『てめぇ!なんのつもりだっ!』

「それはこっちの台詞よっ!あんたが助けてくれればこんな焦らなくてすんだのよ!このバカっ!!」

そこから暫くナミの説教をくらい、不貞腐れたライはあぐらをかいて座り込む。
そして背後では船大工とルフィ達が言い合いを始めていた。
そろそろ止めようかと立ち上がると、ココロがルフィに話し掛けた。

「行きたいのなら、着いてきな」

ココロの後を着いていくと辿り着いた倉庫。
そこにあったのは、海列車の試作1号のロケットマン。

加速しすぎるために失敗作となった海列車だった。

既にアイスバーグがその倉庫に訪れ整備を行っていた為にすぐに出発できると聞いたルフィが海列車に乗り込もうとした時にナミが食料を持って現れる。
ルフィが肉を、ゾロが酒を手に取りにやにやとしている所にフランキー一家が現れる。

「麦わらー!兄貴も連れてかれちまったんだ!俺らも一緒に連れて行ってくれ!!」

その言葉にナミが返す。

「あんた達、何言ってるかわかってんの!?こっちはあんたらのせいで!」

「わかってる!恥を偲んでたのみにきたんだ!俺らを助けてくれた兄貴を!今度は俺らが助けてぇんだ!」

それを聞いてルフィが口を開いた。

「いいぞ。」

「ちょ、ルフィっ!?」

「早く乗れ!すぐ出るぞ!!」

『諦めろ。それに見方は多いに越したことはねぇ。……だろ?ナミ』

ナミの肩を叩くとロケットマンに乗り込むライ。

そして、とうとうロケットマンはW7を飛び出した。


線路にのったロケットマンはどんどん加速していく。

ライは壁に背を預けて目を閉じる。

『(なるたけ、ルフィ達の闘いには手はださないで。なおかつ。怪しまれないようにいかないとな…あー。でも暴れたいなぁ…)』

「おい、なんかおかしくねぇか?」

ゾロの声に目を開けると。
明らかに増えた人数にふっと笑いをこぼす。
視線の先にいたのはガレーラの船大工。
パウリーとタイルストン、ルル。

「なんだ?どうした?」

「何がおかしいんだ?」

「さぁ?知らねぇ」

「…………おめぇらだよっ!!」

ゾロが盛大に突っ込む。

「俺らだってやられっぱなしなんてあわねぇんだ。俺らも行くぜ」

パウリーの言葉にルフィがうなずく。
そして3人が腕を組むと、ここに1つの同盟が生まれた。





大切なものを取り戻す為に。

(ハレンチ娘!てめぇは少し恥じらいを持て)
(何よ、うっさいわね)
(なぁ、パウリーだっけ?残念だが、ナミに恥じらいを期待しちゃいけねぇ)
(ライ…何か言った?)
(イエ、ナニモイッテマセン)

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