『………っ』



強風に煽られ目を瞑る。



持っていたコンビニの袋ががさがさと音をたてた。



目を開けると大きな鳥が目に入る。



『何、これ……。』



「見つけた!!」




その声が響き前方を見ると、この前の女の子がいた。ぬいぐるみを引き連れて。



「さくら!捕まえるんや!!」



「で、でも人が……っ」



「ええからはやく!!」



「な、汝のあるべき姿に戻れ!クロウカード!!」



すると鳥の動きがとまり、女の子がついた杖のところに集まっていく。



『何……?』


私は夢でもみているんだろうか。




「はぅううう〜どうしよう!ケロちゃん!」


「わいはとにかくぬいぐるみのふりするわ」


「ケロちゃん〜〜〜〜!?」



『ねぇ……。』



「……………。」


『あの鳥…何かな、?ペット?』



「え、」


空気が凍った。


「お前見えるんか?」



『え、?』





風が運ぶ物語






     1/1


*









back