ちかなり | ナノ



久々に毛利を訪ねると、奴さん部下に一服盛られてお亡くなりになってやがった。
智将の最期がこんなんじゃあ俺を含む色々な方面が報われなかろと思い、西洋の商人から買った解毒を飲ませてやると少しした後息を吹き返した。
こいつの性格上感謝されるなんてこたぁ思ってなかったし、案の定無言でひたすらこっちを睨んできやがる。
「何故助けた」ってその視線が痛々しいほどに言っててよ、何故助けたかって、そんなの俺が助けたかったからに決まってるじゃねぇか。
まだ毒が残ってるのかやけにふらつく体を支えてやろうとすると、あっと言う間に放り出された。
相も変わらずおかしな野郎だ。
お陰で手土産を渡しそびれる。
仕方ねぇ、また来るか。


 


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -