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柚子side
『・・・。』
笑いを堪える。
だってさ?杖で攻撃止めるとか・・・!何かバシィッとか音無いから全然攻撃凄いとも思わないし。
ウケるウケる。
あ、ちょっとキャラが違くなっ・・・げふん。なんでもないですよ。
「う゛っ・・・ガ・マ・ン・・・」
『あ。』
『え、ちょ・・・』
杖を離すと、
こぶが一つ、二つ、三つ。
ワオ、リボーン最強・・・あの攻撃だけでこぶが3つできるとか・・・ありえないです・・・。
さ、さすが師匠・・・←
「う・・・うわぁああああぁああぁあん!!」
『・・・あれ本当に男かよ・・・』
『・・・姫』
目が半端ないです
これはもう引いてる所じゃないです。何か殺しという門を開きかけてる目です、姫!戻ってきてぇえええええ!!
「十年経っても変わってねーじゃん・・・!」
姫にガクブルしていた俺の耳に綱吉君のそんな呟きが聞こえた。
・・・うん、同感です。
――――――
キーンコーンカーンコーン
チャイムが響く。
「はぁ〜あ、朝から散々だったよー・・・授業には遅れて怒られるし・・・」
「迷子を送っただけなのにな!」
『確かにそうですよね。・・・・いっぺん絞めておきましょうか・・。』
『最近の先公はうるさいからねー・・・・・賛成。そういう事なら僕も手伝いますよ』
ニコニコ。僕等は笑顔を崩さすに言う。
そんな俺等に、じとり。獄寺さんが睨む様にこちらを見つめる。
「何で当たり前の様にお前等が来るんだよ!・・・つかおめーら何て会話してんだ・・・。」
『『え?(^言^』』
「・・・なんでもねぇ。」
「ははっいーじゃねーか!青空の下で食べる弁当は美味いから!」
青空を見上げてニカッと笑った。
これだから爽やか野郎は・・・。
「うん!そうだね・・・ん?」
箸を咥えながらお弁当箱を開ける綱吉君。
か、可愛い・・・
・・・じゃなくてぇえええええ!!
『ま、待っっ!!』
そう声を掛けた時にはもう遅い。
微かに漂う異臭と紫色の煙がもくもくと上がる。
『・・・あ゛ぁ゛〜・・・』
ポイズンクッキング・・・すっかり忘れてた・・・!
ぼてっ
カラスが頭上から降ってくる。
それを微かに避けながら弁当箱を凝視する。
こう・・・生で見るポイズンクッキングって結構・・・
えぐい。
思わず眉を寄せてふい、顔を背けた。
2010/01/16 三春柚子