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柚子side
「・・・あら?」
ガチャッ
「久しぶりだなリボーン!!オレっちだよ、ランボだよ!」
ガチャリとドアを開けて入って来たのは牛柄の服を着たもじゃもじゃ頭の子供でした。
・・・お分かりの通りランボですねはい。
『・・・おや』
「うわあ!入ってきた!リボーンの知り合いか!?」
「ここの公式は覚えておけよ」
「ぅえ?」
綱吉君の言葉を無視してリボーン君がそう言うと、なんとも間抜けな声を発した。
あ、可愛いな萌え・・・・・・・なんでもないですよ!
「・・・・コラー!!無視すんなー!いてまうぞコラァアア!!」
『あっ』
「あだっ!!!」
ランボがリボーン君に殴りかかる。
だがそれはあっさりと平手打ち(・・・なのか?)で返されて壁にのめり込んでしまった。
「うわ、ひでえ・・・」
・・・同感です。
「う・・・何かに躓いちまった・・・・・イタリアから来たボヴィーノファミリーのヒットマンランボさん5歳は躓いちまった!大好物はブドウと飴玉!リボーンとは宿命のライバルなランボは躓いちまった!」
『ふふふ、自己紹介乙。』
軽く笑いながら言った。
いやそれしか言えません・・・よねぇ?
「(泣きながら一生懸命自己紹介してるー!)」
「てことで改めて、よぉリボーン!」
片手を挙げながら挨拶をする。
リボーン君は見向きもせず、教科書を指差した。
「今の公式でこれを解いてみろ」
「えぇえええ!無視すんのー!?」
「うぅう、ガ・マ・ン・・・・・・あららこれ何かしら?じゃーっん!」
もしゃもしゃ。もじゃもじゃ頭に手を突っ込んで何かを引っ張り出した。
それはアニメで見た通りの手榴弾。
「ゲッ!!」
『うぉ・・・』
「死に晒せリボーン!!」
小さな手からそれが、放たれた。
だけど、
バシッ
『あ』
思わず声を発する。
手榴弾はリボーン君が手で払いのけ、跳ね返ったソレがランボの頬に直撃し、飛ばされた。
「ぐっぴゃぁあああああああああ!」
ドカァアアアアン!!!
・・・言うまでもないが、爆発した。
それを細目で見て、ちらりと視線を綱吉君へ移した。
・・・間抜けで可愛らしい顔付きで思わず顔を逸らした。
うん、萌え!あ、黙る
「次の問題にいくぞ」
・・・・涼しい顔で言ったリボーン君はやはり最強だと思いました。
2010/12.26 三春柚子