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柚子side
―自己紹介?・・・何でそんなめんどくさい事しなくちゃいけないんですか。
言いかけた唇を慌てて閉じ、もう一度唇を開いた。
『初めまして!親の事情で転入してきました。三春柚子と申します。別によろしくしなくてもいいですよ!気を許した方しか関わりを持ちたくないので。』
ピシッ
そりゃあもう、固まった。
俺の発言で。
クラスの方々はもちろん、姫や綱吉、獄寺まで。
あれー、やっぱり思ったこと素直に言っちゃダメだったかな。
まぁいいよね!綱吉の事をダメツナ呼ばわりする方々とは話もしたくありませんし。うん!
『あ!え、えーと僕も同じく親の事情・・・?で転入してきました!瑠都鎖柚姫と申します!よ、よろしくお願いします!あはは・・・』
慌てた姫が、言った。
するとクラスの ぶっさいくな 男達が「可愛いー!」などと騒ぎ出す。
うるさいったらありゃしねー。
姫は俺のだ!・・・なんつってな。
「・・・イタリアに留学していた獄寺隼人だ。」
短く、獄寺が言う。
それだけでこれまた女達が騒ぎ出す。
耳を塞ぎたくなる程気持ちの悪い高い声に、顔を顰めた。
「(イタリアっていうとリボーンの故郷と一緒か・・・)」
ぼんやりと、綱吉が考える。
―――――――−
文才が無くて困る。俺の限界ガ・・・姫、次頼みました!
2010/12.16 三春柚子