七松小平太






くのたま

私には重い、重いんだ



くのいちになんかなりたくない
親はなんで私をここに入れたんだろう

私は忍者なんて嫌いなのにどうして



「な!バレーボールしないか!!」

「ね、七松はなんで忍者になりたいの」

「そりゃ、かっこいいからだろ」

「うわ…不純…」

「私も男だからな!」



もういいや、こいつに聞いた
私がバカでした


「そ、分かった。おっけ、把握した」

「お?怒ってるのか?」

「怒ってる」

「なんでだ」

「しらない」



忍者って、殺し合いの道具なんだよ



「なあ」

「なあってば」

「どっかいけバカ松」

「お前は」

「強い男はすきか?」

「きらい」

「かっこいい男はすきか?」

「きらい」

「私のことはすきだろ?」

「きらい」

「うそだ」

「うそじゃない
 じゃあ、私のために忍者辞めれる?」

「辞める
 でもお前は私に忍者辞めてほしいわけじゃないんだろ」

「…うん」

「私は死なないからお前は笑って待ってろ!わかったか?」

「…うん、待ってる」




女々しさと惚れた弱みと





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