跡部と芥川




「あとべ」

「何だジロー」

「俺これから練習中は寝る」

「何言ってやがる」

「宍戸が監督にレギュラーに戻してって頼んでるとこ見たんだ

俺、それ見て辛くなった
テニスで皆が泣くところとか見たくないC」

「それは逃げてるだけだろうが」











「俺はガキだから逃げることしか出来ないだC」





ごめんね跡部


少し泣いて
ジローは目を閉じた









無邪気に笑うところを
俺はガキみたいだと

ジローに言ったことがある

俺としてはその“ガキ”は
いい意味として、だった



だが、ジローには



伝わらなかった










俺はそれが辛くて




部室を後にした






















「あとべも寝てる俺になら愚痴の一つでも零せるC」





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