幸「今日は楽しかったですね」

三「さくらんぼを狩りに行ったな」

幸「脚立の上から兼続殿が落ちそうになったりしましたね」

三「ふっ、そうだった。それにしても、さくらんぼを頬張る兼続は可愛かったな…」

幸「そうですね!」

三「良い思い出が出来た」

幸「はいっ!滝も素晴らしかったです!」

三「やはり自然は偉大だ」

幸「楽しかったですね」

三「俺も楽しかった」

幸「兼続殿も楽しかったですよね?」

兼「……」

三「兼続も楽しかっただろう?」

兼「……嘘を言うな二人共!旅館から出ておらぬではないか!私は此処に来てからというもの、外にも出して貰えず、中庭と鴨を見ただけだ!!」

幸「あ、鴨さんが歩いてますよー可愛いなぁ」

三「子鴨は何匹いるのだ?」

兼「私の話を聞け!」

三「文句があるなら聞こう」

兼「大体だな、ビデオカメラは使わぬと…」

三「鴨さんが可愛いな」

幸「そうですね」

兼「聞くのではないのかっ!!折角の旅行だというのに、部屋から出ず、やることと言えば、性行為ばかりではないかっ!!私は旅行を楽しみたいっ!」

三「楽しんでいたではないか」

兼「ち、違うっ!そういう…」

幸「証拠もありますよ」

兼「幸村!!テレビにビデオカメラを繋げないでくれっ!!」

三「そもそも、兼続が悪い」

兼「私が?」

幸「そうです!着くなり、シャワーを浴び始めるだなんて、襲ってくださいと言ってるようなものではないですか!」

兼「汗をかいて気持ち悪かったからだ!!」

三「浴衣っ!!」

兼「服を置いたはずなのに、浴衣しかなかったから着たまでだ!!」

三「幸村か…?」

幸「はい」

三「良い仕事をしたな」

幸「はい!」

兼「私は旅行を楽しみたい!!」

三「仕方ない…明日1日ある、明日楽しもうじゃないか」

幸「今日はとりあえず、先ほど撮ったの見ましょう」

三「あぁ」

兼「私は旅館の方にどんな顔して会えばいい!?」

三「よくある事だろ」

幸「よくある事ですよ」

兼「よくあるわけがないだろ!?」






たまにあるんだとか、ないんだとからしいですよ。






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