三「兼続が好きというのは事実か?」

清「あ?何で、お前に言わなくちゃならねえんだ」

三「事実かと聞いている」

清「だったら、何なんだ」

三「身の程を知れ。貴様では兼続には釣り合わん」

清「お前なら釣り合うとでも言うのか?」

三「無論だ」

清「話にならねえな…」

三「兎も角、貴様は諦めろ!!」

清「だったら、勝負だ!」

三「いいだろう!ただし、俺が勝負を決めさせてもらう」

清「受けてやるよ」

三「勝負は、都合良くあちらから歩いて来ている兼続がどちらを食べたいか選んだ方が勝ちという名物対決だ!!」

清「そんなことか…」

三「負けぬ!!」

兼「二人ともどうした?また、喧嘩しているのか?」

三「兼続!俺の愛を受け取れ!!近江牛のステーキだ!!」

兼「ん?ステーキ?」

清「いきなり肉かよ!卑怯だな」

三「フンッ、美味い肉に勝るものなし!!」

清「しかも、近江牛は江戸時代から、干し肉か味噌漬にして将軍家に献上されてたもんじゃねえのか。時代錯誤にも程があるだろ」

三「何とでも言え、勝つ為には手段は問わぬ!!」

清「三成がそうくるなら、俺にも手はあるんだぜ…」

にやり

清「兼続!」

兼「なんだ!!」

清「喰らえ!肥後ずいきっ!!」

兼「うぐっ」

三「はっ!?何だそれは!!」

清「知らねえのか、三成。熊本伝統の性具だ!熊本県民なら誰でも知ってる。因みに、ハスイモの葉柄の皮を剥いて乾燥させたものだ!何度も使えるらしいが、腐敗には注意しねえと成分のサポニンがなくなってしまうぜ!水または湯に浸して柔らかくしてから使用しろ!」

三「…多分、知らないと思うぞ…って食い物ではない!!しかも、細川藩が献上したものでは…?」

清「下から喰うのだから、喰い物だろ!あと、…煩い」

兼「どちらにしろ、その肥後ずいきとやらは私にぶつけるものではないのではないか…普通に痛い」

三・清「さぁ、どっちの料理ショー」

兼「名産品対決ではなかったのか?しかも、どちらも調理してない…。………清正かな?」

清「よしっ!!」

三「な、何故だ!兼続!!そんなにも性具に興味があるのか?俺のでは足りないと言うのか?」

兼「いや…私は肉は食べないからな」

三「け、計算外だ……肉に勝るものがあるとは」

清「三成…。良い勝負だったぜ…」

三「清正……」

清「ここに、肥後ずいきの編み上げたものと、被せるものの二つがある……」

三「清正…まさか…俺に……」

清「昔から分け合って来ただろ?食料も三人で。正則は居ないから、ここは二人で分け合おうじゃねえか」

三「清正…俺は…俺は」

清「何も言うな、三成」

三「清正…」

兼「私は帰っていいのだろうか…?」









肥後ずいきネタが少ないなーと思ったので……。
あと肥後ずいきは一回だと思いきや、うぃきだと何回か使用出来ると書いてありました。マジでか。
あと細川藩からの献上品でした。あれ、清正からのどうのこうのっていうのをどこかで見た覚えがあるんですが。あれ?






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