三「傾奇者が好きというのは本当か!?」

兼「うむ」

幸「な、何故ですか?」

兼「どうもあの体型に弱いらしい」

幸「筋肉がある殿方が好きと?」

兼「そうなるな」

幸「わ、私も筋肉ならありますよ!」

ばっ!

三「脱ぐな、幸村」

兼「幸村は筋肉があっても細いではないか」

幸「だ、駄目ですか?」

兼「駄目ではないが、こうどっしりとした感じが好きだ」

幸「どっしり…」

三「いらないだろ、筋肉など」

兼「それは違うぞ、三成!乗られた時に苦しい位に圧迫されるのが良い。あと、背や腕に手を回した時に逞しい筋肉の筋に指を這わせるのが良い」

三「理解出来んな」

幸「の、乗られた時に苦しいのがお好きなのですか?それなら出来ますよ!」

どしっ

兼「ゆ、幸村…意味が……」

三「俺も乗っておくか」

どしっ

兼「お、重い……」

幸「どうですか?」

兼「退いてくれ、二人とも」

三「何だ、不満か?」

兼「意味が違うではないか!!」

幸「違いましたか…すみません」

三「俺と幸村ならば、同じくらいの重さではないか?」

兼「三成…そういう話では…」

三「性交渉の時の話をしているのだろう?」

兼「そうだな」

幸「重たいのがお好きという話ではないのですか?」

兼「幸村…本気だったのか…」

三「体型などどうでも良いだろう」

兼「好みの問題は無視か?」

三「俺と幸村の二人ならば、悦楽も二倍だ」

幸「そ、そうですよ!」

兼「当初の話と意味合いが変わってきてないか?」

三「どう違う?」

兼「私は体型の話をしていた筈だが?」

三「そうか?」

幸「そうでしたか?」

兼「では、何故に幸村は脱いでいる?」

幸「今日が暑いからです!」

兼「……」

三「兎も角、傾奇者よりも俺たち二人のが勝っているということだ」









兼続は筋肉が好きだよな話をするつもりでした。






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