「兼続、早くしろって。萎えちまう」
「そうは言ってもだな…」

兼続は孫市にコンドームを付けようとしているとこだった。だが、噛んでしまって上手く付けることが出来ないでいた。

孫市との為に、兼続はベッドの横にコンドームを用意していた。
自分の体調の為でもある。
何度も中に出されるのも後々、辛いものがあった。
そういう雰囲気の時になり、兼続は用意していたものを出し、頼んだが「付けるなら兼続が付けてくれ」と言われてしまい、兼続がそうすることになったのだった。だが、付けた経験のない兼続にはそれは中々困難なもの。
上手く付けられずにいた。

「はい、時間切れ」

もたもたとしていた兼続の身体をとん、っと押した。ベッドにどさっと兼続の身体が倒れる。

「ま、孫市…」
「生でいいだろ?」
「良くはない!お前は中に出されたことがないから、そう言えるのだ。今日は付けて貰うからな!!」

倒れたまま手を伸ばし、付けようとはするがやはり上手くいかない。
先端部分に被ったまま、そこから進まないのだ。

「諦めろって。はい、ズドン★ってね」
「う、あっ…」

結局、付けることが出来ずにそのまま挿入されてしまった。
ローションで解されたそこは、するりと孫市のものを飲み込んだ。

ローションではない熱い粘膜が孫市のものに絡みつく。
刺激にくぅっと唸ると、眉間に皺を寄せた。

「あー、やっぱ生ですんのが良いな〜」
「孫……っ、」

兼続は、起き上がろうとするが、腰を打ち付けられ、されるがままになってしまう。
孫市が軽く中を擦るだけで、恥ずかしいほどに淫らに感じた。

「なか……だめだからなっ…」
「何で?」
「なんでって……っ、あっ」

ギシギシとベッドが軋む。奥を擦られ、兼続は抗うことが出来ずにいる。
硬さと焼け付く熱は、兼続を高みへと運ぶ。

「…っ、あッ」

中に感じる孫市のものは、火花を散した。視界がちかちかする。

「だ、だめだ…まごいちっ…まごっ…」
「くっ…」

腰を引くが、寄せられ、奥にと出されてしまった。
口では駄目だと言いながらも、身体はこれ以上ないくらいに孫市のものを締め付けた。貪るようにそれを味わう。

「ふ、あぁっ、ああ」

どくどくと脈打つそれに身体を小刻みに震わした。

「孫市っ!」
「兼続の中、スゲェ震えてる」
「ま、孫市!!」
「気持ちイイから仕方なくね?」

ちゅうっとキスを落とすと、またぴくんと中が震えた。
締め付けては緩み、緩んでは締め付ける。

「もう一回していい?また、中に出すけど」
「一回も二回も同じだろ…」

孫市の首に腕を絡ますと、キスをした。
舌を絡ませると、孫市も舌を絡ませくる。
ねっとりとキスを交わすと、唇を離し、孫市が笑った。

「何だ?」
「いや、好きだなって思ってさ」

呆気に取られた顔をした兼続の額を、孫市はこつんとつついた。

「おいおい、何て顔してんだよ」
「気持ち悪い」
「ヒデェな、兼続」

頬にまたキスを落とす。

「で、していいのか?」
「…聞いておきながら…動…っ、あっ」

揺らされると兼続の身体が反応する。
言葉途中でも喘ぎに変わった。

「孫市っ!!」

孫市の顔を見れば、面白そうに笑っていた。













どうしてこうなったのかと言われるとなんででしょうか。
現代パロディ一発目に浮かんだのが、これでした。





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