兼「いつも思うのだが…」

幸「なんですか、兼続殿」

三「何だ?言ってみろ」

兼「何故に私は、ぱぴこを半分こさせてもらえないのだろうか」

三「ぱぴこは、二人でしか分けられないからだ」

兼「いつも私は、棒付きアイスのミルクばかり…」

幸「ミルク味はお嫌いですか?」

兼「嫌いではないが、若干溶けているのばかりではないか。…嫌がらせか…私は二人から嫌われているのか?」

三「嫌いなわけがなかろう」

幸「好きですよ!」

兼「なら、私にもぱぴこを…」

三「それだけはならん!お前には、棒付きアイスのミルク味(やや溶け)が似合う」

ずぼっ

兼「むぐ。むむむむー」

幸「ああ、やや溶けているから口の端より白い液体が零れて、兼続殿の白い肌に(以下略)」

三「状況説明、ご苦労」

兼「べたべたする」

三「兼続が零してしまったのが悪い」

兼「そもそも、アイスが溶けているのが悪いのではないか?」

幸「兼続殿、アイスに罪はありません。むしろ、罪なのはあなたの可愛さです!」

兼「私が悪いのか?可愛いと言ったら、私より三成や幸村のが可愛いに値するのではないか?」

幸「いいえ」

三「そうもきっぱりと言い切られると、俺も悲しいものがあるな」

幸「ですから、棒付きのミルクアイスを兼続殿に食べてもらいたいのです」

兼「どうして、そうなる?」

三「兼続を白濁の液体塗れにしたいと思っているからなのだよ!」

兼「どうしてだ」

幸「それが男のロマンです」

兼「私も男だが、理解出来ないな…」

三「ほら、二本目食べておけ」

ずぼ

兼「むーむむむー」

幸「兼続殿の膨れた赤い唇が白い液体で(以下略)」

三「状況説明、ご苦労。それにしても」

幸「なんですか?」

三「いやらしいな」

幸「そうですね。こう、感情がムラ…メラメラと湧き上がってきます」

兼「ふぅ。二本も食べると、お腹が痛くなってしまうではないか」

三「白いものを食べ過ぎて、腹が痛くなってしまうのか?」

兼「そうだ」

三「そう言ってみろ」

兼「白いものを食べ過ぎて、お腹が痛くなってしまう」

三「幸村」

幸「はい」

三「違うものを食べさせるか」

幸「そうですね」

兼「なんだ?私にもぱぴこを半分こさせてくれるのか?だが、今日はもういいぞ?」








- - - - - - - - -
後記

義トリオで、兼続が歪んだ愛で愛されている話が好きです。


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -