「ふぁ、あぁ、あ」

兼続は三成に抱かれていた。
劣情を焦がされながら、兼続は吐息を吐く。突き上げてくるものに身悶えた。
横では幸村が二人の姿をにこにこと笑いながら見ている。慣れたもので、それに恥辱を感じたことはない。
身体の繋がりは、友情を濃く深くさせてくれる。信用し切っていると、相手に伝えることが出来た。
以前から、そう受けることだけを教えて込まれてきたのもあり、専ら兼続だけが抱かれた。二人は経験もなかったし、そう言ってくることもなかったので、それが当たり前になった。
三成に抱かれて、次に幸村に抱かれる。

ふっ、と小さく吐息を零して、三成が兼続の中で果てる。
中で動くその動きに、兼続はぶるっと身を震わせた。

「私もいいですか?」

何時も幸村は兼続に訊ねた。意地悪をして、「駄目だ」と言えばそこで止めるだろう。
しかし、まだ火照った兼続の身体は幸村のものを求めた。
兼続から幸村の身体に抱きつく。

「まだ、したりないのか」

半ば呆れたような言葉を吐くと、三成は幸村の猛ったものに目を移した。
そして、直ぐに逸らす。

「あんなものを入れられたら壊れてしまいそうだ」

呟くと、ふーと溜息を零す。
幸村のは己とは比べようもないくらいに、大きい。
人に寄ってこんなに違うものなのか。思わず幸村に「貴様のは大きすぎだ」と悪態付きたくなる。モノが全てではないだろうが、やはり己のが兼続を気持ち良くさせてやりたいと思う心がある。
それは、兼続に友情以上のものを感じているからだ。
三成は己に代わって、幸村に揺さぶられている兼続を見た。
踊る黒い髪と、感じている顔。
他の人に抱かれているとはいえ、顔が思わず綻んだ。
しかし、一瞬で引き締まる。

「やっ、あああああっ!」

兼続の身体が見たこともないくらいに、反ったかと思えば、小刻みに震え始めたからだ。
兼続のものに幸村は触れていない。ただ、入口付近を幸村のもので軽く擦っていただけだ。だが、兼続はそれだけで達した。
まだ、快感止まぬのか幸村の背を強く抱き締めながら、身を震わせていた。爪がキツく身体に食い込んでいるというのに、幸村は嫌そうな顔一つしない。

「ああ、あ、やぁ、あっ」

幸村が少し腰を揺らしただけで、また兼続は達した。
身体が寒さに震えているかのように震える。ぼたぼたと眸から涙が零れた。

「何をした!?」

三成が慌てて聞けば、幸村は兼続の髪を撫でながら言う。

「兼続殿は、入れて直ぐの辺りを擦ると、こうなるのです」
「は?」

なんだそれはと聞くと、幸村は不思議そうに頭を傾げた。

「私にも解りません。でも、この辺りが良いらしいです」

未だに身体を震わせ止まない兼続を見た。
ぎゅっと眸を閉じ、身体を震わせている。呼吸を求め、ぱくぱくと口開いていた。
それを見ているだけで、言葉聞かずとも相当な快感を与えられたのだと解った。

「幸村は、兼続以外を抱いたことがあるのか?」
「いえ、ありません」

三成は顎を撫でた。
もしや、傾奇者よりも幸村のが警戒すべき相手ではないだろうかと、三成はぼんやり感じた。









幸村は自分の中で最強になりました。性的な意味で。
兼続の壷を得るのが得意だよって話です。








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