三「幸村のところに忍びが居たな?」
幸「くのいちのことでしょうか?」
三「そうだ」
幸「何かありましたか?」
三「お前は忍びの術は使えるのか?」
幸「うーん、そうですね。身代わりの術でしょうか…」
兼「おお、それは凄いな!あの一瞬で木にすり替わるとかだろう?」
幸「どちらかというと、影武者がしてくれるので私は何も…」
兼「そうか…」
幸「(あからさまにがっかりされた)」
兼「あ、私は忍びの術が使えるぞ!」
三「あの軒猿とやらが何かしてくれるのか?」
兼「違う!きちんと私の術だ。幸村とは違う」
幸「(がーん)」
三「よし、見せてみろ」
兼「効く者と効かぬ者がいるらしいが…」
三「ん?」
兼「秘儀!お色気の術!!」
三「ぐはっ!!」
幸「がはっ!!!」
兼「よし!二人には効いたな!!」
三「ちょ、ちょっと待て…この文字だと非常に解り難いが…なんて姿を…。そんな姿、嫁入り前の者がすべきではない!!」
兼「私は嫁になど行かん!!」
幸「………」
兼「幸村、大丈夫か?上を向いて、首をとんとんするといいぞ?」
三「それは間違った対処法だ。小鼻をつまんで圧迫するといい。それより…他にそれを誰にやったのだ?」
兼「謙信公にだ」
幸「ど、どんな反応されたのですか?」
兼「大丈夫か?幸村…。怒られたくらいだな。もうするなと言われた」
三「そうだな。そうした方がいい」
兼「三成もそう思うのか?」
三「特に伊達政宗の前では駄目だ」
兼「政宗?」
政「ぶ、へっくしゅん!」
孫「うわ、汚ねぇなー、政宗」
政「誰かが、わしの噂をしておる」
孫「なんで嬉しそうなんだよ」
終