兼「おはよう、三成、幸村」
三「あぁ。おはよう」
幸「おはようございます!!兼続殿!三成殿!!」
兼「幸村は今日も元気だな」
幸「兼続殿に逢えて嬉しいからです」
にこっ
兼「そうか!嬉しいぞっ!!」
なでなで
幸「(兼続殿に撫でられた)えへへ」
三「俺には?」
兼「三成は変わらぬではないか」
三「心無し感情高めだ!!」
兼「そうか…すまぬ。解ってやれなかった」
なでなでなで
三「……(兼続の手は気持ちが良いな)」
兼「ときに、聞きたいことがあるのだが…」
ぴたっ
三「撫でたままで!」
幸「あ、私もお願いします!!」
なでなでなでなで
三「で、なんだ?」
兼「男は狼になるというのは本当だろうか?」
なでなで
幸「狼になるのですか?満月の日にはその様な事があるとは聞いたことがあります」
兼「それは誠か!?私も狼になってしまうのか…」
なでなで
三「兼続はどちらかと言うと、羊だな」
兼「羊?」
なで
三「ふわふわのもこもこだそうな」
兼「それは3の三成ではないか?」
なで…
幸「ふわふわのもこもこですね!兼続殿が羊でしたら、私は何でしょうか?」
兼「幸村は犬だな」
なでなでなで
兼「……(手が疲れてきた)」
幸「…政宗殿と同じでしょうか…」
兼「違う!もっと小さなふわふわでもこもこなのだ!!」
…なで
幸「三成殿のあれと同じですか?」
兼「うむ…(手が疲れたのだがやめて良いだろうか)」
なでなでなでなで
三「何の話だったか?俺のあれの話か?」
兼「手が疲れた!」
幸「では、私が撫でてあげますね」
なでなで
兼「(誰かから撫でられるのは久しぶりだな)……」
三「幸村が撫でてやるのなら、俺は抱き締めてやろう」
ぎゅっと抱き締め
幸「私も抱き締めます!」
ぎゅっ
兼「…抱き締め返せない……」
三「兼続は温かいな」
ぬくぬく
兼「愛が溢れてるからだっ!!」
幸「私も溢れてますよ!兼続殿への愛が!」
兼「幸村!」
幸「兼続殿!!」
がしっと抱き締め合い
三「…俺は?」
兼「三成も愛が溢れてるのか?」
こくこく頷く三成
兼「三成!」
がしっ
三「………」
腰に手を回す三成
政「…何やってるんじゃ、あいつら」
孫「さぁ?」
たまたまとおりかかった政宗と孫市

兼「慶次は狼なのか?」
慶「…何の話だい?」
兼「男は狼になるらしい」
慶「あぁ、そういう……(でも、兼続は意味解ってなさそうだな)」
兼「慶次は狼になるのか?変態するのか?」
慶「兼続見ていたら、誰でも狼になるんじゃないかねえ」
兼「やはり私はふわふわのもふもふなのだろうか」
慶「?」
兼「3三成の頭のあれだ。私はあれなんだそうな」
慶「へぇー(意味が解らない。幸村に聞くか)」
兼「慶次は虎だと思っていたのだが、狼だったのだな」
目を輝かせる
慶「ははっ、面白いねえ兼続は」
なでなで
兼「(今日はよく撫でられるな)」
慶「俺が狼だってことを教えてやろうかい?」
兼「変態でもするのか?」
慶「今夜は満月だからねえ、するかも知れないな」
兼「私は喰われてしまうのか…それは困る」
慶「ぶはっ!!!はははは、やっぱり兼続は面白い御仁だ!」
兼「あまり笑うな」
慶「おっと、すまねえ。ぶ…ぶぶぶ」
兼「まだ笑っているではないか!!」









義トリオと見せかけて、慶兼でした。






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