政「臭い!!兼続は臭いのじゃ!!近くに寄るな!」
兼「私がか!?」
政「そうじゃ」
兼「どんなにおいだ?魚が腐ったようなにおいか?」
政「そんなにおいじゃない!!…花みたいな?解らんわ、馬鹿め!!」
兼「花?それは良いにおいではないのか?」
政「臭いのじゃ!ともかく臭い!!」
兼「どんな花のにおいがすると言うのだ!!しっかり嗅いでくれ!」
仕方くふんふんと近くで嗅ぐ政宗
政「臭い!」
兼「だから、どう臭いのかと聞いている!!」
政「知らぬ!先程から煩いわ、馬鹿め!!」
兼「なんだと!!貴様が臭いと言ったのではないか!」
政「臭いと言ったら臭い!!」
兼「臭いしか言えぬのか、貴様は!!今日こそ、愛と義を身体に刻みこんでやるわ!!この不義め!!不義男め!!」
政「わしの名は伊達政宗じゃ!!不義男という名ではない!!」
兼「改名したらいい!不義不義男にな!!」
政「貴様ぁぁぁ!!だったら、貴様は義愛男とかに変えてしまえ!」
兼「……」
政「悩むな!馬鹿め!!」

―数日後

兼「幸村、私はどんなにおいがするだろうか、教えてくれないか?」
幸「どうしたのですか?」
兼「政宗が私は臭いと…」
幸「兼続殿は臭くありませんよ。金木犀の花に似た香りがします。私は好きですよ」
にこりと笑う幸村
幸「とりあえず、そいつを退治してきますね」
兼「ゆ、幸村!?槍を持って何処に行く気だ?」
幸「ちょっと、其処(奥州)までですよ」
兼「其処って何処だ、幸村?幸村?」








兼続の匂いを考えたら、金木犀みたいに香りが強いのしか出ませんでした…。






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