「ほら、三成。ホワイトデーはマシュマロにしたぞ」

「ほう。それを突っ込まれたいと」

「三成は変態だな」

「せめて、不義と言え」

「変態だな」

「その口に突っ込んで黙らせてやろうか？」

「嫌だ」

「…そもそも、俺が用意すべきだろう？兼続から熱烈なチョコレートを貰ったのは俺だ」

「熱烈では溶けてしまうではないか」

「たとえだ。溶けるのはお前だけでいい」

「私は溶けぬ」

「たとえだ」

「マシュマロあげるから、いい子でいてくれ三成」

「俺は常にいい子だ」

「はい、三成」

「……（無理やり黙らせるつもりか！そうはいかぬのだよ!!）」

「……っ、んんっ…ん」

「…ふっ、兼続の口の熱さでマシュマロが溶けてしまった。俺は食べれてないぞ」

「それは三成がっ!!」

「俺が？」

「むう。はい、今度こそきちんと食べろ!!」

「解った」

「んっ、んんっ…ん、・・・・ぷはっ、三成ー!!!」

「食べれぬではないか！」

「何故、私が怒られなければならない!!」

「食べさせてくれないからだ」

「食べさせている」

「…俺が食べれていないのだから、食べさせて貰っていない」

「……流石にむっとした!!」

「可愛いな、兼続は！」

「私は怒っているのだぞ！」

「知っている。思ったままの感情を口にしただけだ」

「…左近さんを連れてきてくれないか？」

「左近がいいのか？俺より左近のがいいのか？」

「そんなことは言ってない！」

「それなら、左近はいらないな」

「（駄目だ、会話が出来てない）」

「ほら、食べさせてくれるのか？くれないのか？」

「…三成、はい。あーん」

口にマシュマロを含むと、ちゅっと三成にキスをした。
舌で押せば、とろける。
ゆっくりと、口の中でとろけていく。

舌を絡ませあいながら、ねっとりと甘いキスを重ねた。

半分までとけると、兼続はぐいっと三成の口内へマシュマロ押した。
そして、口離す。

「っ、はっ…は、…っ、きちんと食べさせたからな」

「…確かに俺は食べさせられた」

「よし、私の勝ちだ」

「しかし、だな…」

「…？え？あ、何故…」

「責任とって貰うぞ、兼続」

「待て、三成!!」

「もう待てない」

「…ん、んっ…やだ…っ」

「いただきます」

三成はぱーんと手を叩くと、両手を重ね合わせた。





終