三「はい、あ〜ん」

兼「あ〜ん」

三成は兼続にチョコレートを摘んで食べさせている。

三「こら、指まで食べるな」

兼「解った。気をつける」

三「いや、いい」

兼「あ、指に溶けてしまったチョコレートが!」

三「状況説明はいい。見れば解る」

兼「ぱく」

三「・・・・・・兼続は舌の動きが厭らしいぞ」

兼「んー?」

三「咥えながら、此方を上目使いで見るな」

兼「ふぐ」

三「はい、次の」

兼「あーん」

三「…俺とのキスとチョコ、どちらが欲しい?」

兼「チョコレート(お腹がすいてしまったからな)」

三「やらん」

兼「三成〜?」

三「・・・・・・・」

兼「三成?怒ってしまったのか?」

三「別に」

むすっ

兼「私は三成が欲しい…な」

三「ぐっ。どどど、どういう意味だ」

ぽんぽんと唇を指で叩く兼続

三「チョコが欲しいのだろ?」

兼「チョコレートより、三成が欲しい」

三「本当か?」

兼続はこくりと頷く

三「よし」

がばっ

兼「み、三成。そういう意味では・・・・」

三「俺が欲しいのだろう?」

兼「三成のキスが、な」

三「俺をやろう」

兼「はい。三成、あ〜ん」

三「あ〜ん」

兼「美味しい?」

三「兼続のが美味しい」

兼「・・・・・・・わ、服の中に手を入れるな!」

三「・・・・」

兼「そんなとこ、触る・・・・んっ・」

三「相変わらず、腰が弱いな」

兼「そ、それは・・・」

三「こっちもか?」

兼「う・・・・・」

三「こっちか?」

兼「ふっ・・・・」

三「俺とチョコ、どちらが欲しい?」

兼「(ここで三成と言っておかないと何されるか解らないな)三成」

三「心の中で、ここで三成と言っておかないと何されるか解らないと考えたな?」

兼「(何故、解った)」

三「兼続ほど、顔に出やすい奴はいない!!!」

兼「今、明かされる新事実!!」

項垂れる兼続

三「兼続にはお仕置きが必要だな」

兼「いや、それは綾様によくされているから、出来れば断りたい」

三「(どういう関係なんだ!!)」

兼「む、いかん!もう4時になってしまうではないか!私は帰る。チョコレート大変美味しかった!またな、三成」

じゃっと手を上げると、すたたたたと帰ってしまった兼続。
取り残される三成。

残ったチョコレートを口に含むと、やけに甘く、それがまた切なかった。









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後記

三成がヘタレで終わってしまってすみません・・・。





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