「ひっ…う、あっ…」




ぐ、と胎内に押し込まれる欲望。今日はわたしが上にいるから、下から貫かれるみたいで、ちょっと怖い。




「あ、ぁっ…んぅ…」




ぐち、と生々しい音がして、中にあるモノが動く。ぬるぬるした感触、熱い、熱い、溶けちゃいそうだ。




「ば、しょう…せん、ぱいっ。」




寝そべってわたしを下から見上げている先輩は、自分が動いてないからか、余裕そうな表情。長い指で、わたしの前髪を撫でるように梳いてくれる。




「しっかり動けよ、ウサ子。」




「やあうっ、」




する、と腰に触れられて、 体から少し力が抜ける。重力のせいなのかなんなのか、さっきより深いところに、芭蕉先輩のが刺さって苦しい。




「く、ぁうっ…せんぱ…」




頭が真っ白になりそうだけど、なんとか意識を保って、腰をゆるゆると揺らす。時々ぴくっと先輩の体が反応するけど、わたしは強い快楽に飲まれそうで、先輩の反応を喜んでいる余裕がない。




「ぅ、あっ…あぁっ、」




「ーーーーー芽雨、」




芭蕉先輩の声に体が熱くなって、自分の中がひくりと動いたのがわかった。芭蕉先輩がわたしの名前を呼んでくれるのは、こういう風にエッチしてる時だけなのだ。ずるい、わたしがそうされるの好きって知ってて、わざとやるんだもん。




「や、ああっ…せんぱ、もう、やだぁっ…。」




「…チッ、」




両足を掴まれて、中に芭蕉先輩のが入ったまま押し倒される。中のモノが変な風に動いて、気持ちよくて涙が出た。




「っあ、せ、んぱいっ…」




「気ぃ失うなよ。」




「ひ、ぁ、あああっ、」




ーーーーー…




「…せんぱい?」




ぴと、と先輩の胸におでこをくっつけて甘える。普段とっても自己中な先輩だけど、エッチの後は絶対に甘やかしてくれる。そうゆうところもまた好き、どうしようわたし、どんどん芭蕉先輩にハマっていく。




「先輩、だぁいすき。」




そっと先輩の胸の中で目を閉じると、後頭部に手が添えられて、少し強引に口付けられた。




「ん、んっ…」




変な薬を飲まされたみたいに、脳みそがクラクラ揺れる。絡み合う舌が思考を麻痺させて、芭蕉先輩のこと以外考えられない。…元からこの状況で、先輩以外のことを考える気なんかないけど。




「は、ぁっ…はぁっ…」




「ウサ子、」




ちゅ、とおでこにキスされる。なんだか今日の先輩は、いつも以上に甘い。わたしの気のせいかな。




「…もう一回、」




「へ?あ、やっ…」




さっきまで繋がっていた箇所を指でなぞられて、わたしの体は再び熱を持つ。




ーーーーー夜はまだまだ、これから。















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