私はちゃんとみんなを騙せてる?
笑顔は強張ってない?相槌は不自然じゃない?私はその他大勢の人になれてる?
特別なんて贅沢なものは望んでいない。いいえ、特別なんて悲惨なものお断りだわ。
「わたくし様がいるわ」
貴女は私を特別に扱う振りをして捨て駒だとしか思ってない。わざとバレる薄っぺらい嘘をくれる。私をどうとも思っていないとそのハリボテのキャラクターの裏で語ってくれている。
「彼女わぁ、あたしが一番好きだよね?」
「はい。」
「私のためにヤってくれますね?」
「喜んで。」
ころころと変わるキャラクター。
本性はただの絶望。
私を暴かない。
「問題なく。滞りなく。」
私の絶望様。私は貴女様がいるからみんなを騙せてる。平常でいられるわ。