33

朔の両足の間に、足を開いて跨ぐ。こんな格好、ラブラブバカップルくらいしかやらないと思う。

「あの男の野蛮な力が、真緒様に移っていては大変です」

指で俺の唇を弄っていた朔が、今度は自分の口を合わせてきた。
ふにゃんとした感触。薄い唇は、案外柔らかかったりする。

本当に余分な力を吸い取るみたいに、朔は俺の上唇と下唇を交互に吸ってくる。
一通り唇を吸った後、朔の舌がちょんちょんとノックするみたいに合図をしてきた。俺のベロを出せという意味だ。
大人しくベロを差し出すと、今度はこっちを吸われる。

「ふ……ん、んんッ」

ちゅうっと吸われるのは気持ちよくて、甘ったれたような声が出るのが恥ずかしい。朔の口内に招き入れられたベロを強く吸われる度に、体の奥から快感を引き出されていく感じがする。
俺がこれに弱いって、朔にはしっかりバレてるにちがいない。

すぐにフラフラになって、そんな俺の腰を朔に支えられる。
更に体が密着して、朔のご立派なブツが俺の体に当たった。朔も反応しているみたいだ。
思わず手を伸ばして朔の大きいものを触ると、ようやく朔が俺のベロを解放した。そして、濡れたような目で俺を見る。

「触っていただけるのですか?」
「う、うん……」

大きさに対するコンプレックスなんてものは、とっくの昔にどっかに行っていた。それよりも、朔のものに触りたいって思う。

「俺は、真緒様のぷっくりと膨らんでしまった乳首を何とかしなくてはならないので、ご自身のものも一緒に可愛がってください」
「えっ!?」
「一緒に擦ると、気持ちがいいらしいですよ」
「俺のと、朔のを……?」
「そうです」

朔のと自分のを見て、触りたい欲求と好奇心から、両方一緒に握ってみることにした。

「んっ」

朔のは、熱くて硬い。ドキドキしながら両手で一緒に擦ると、確かに朔のでも擦られて気持ちがいいし、相手の熱も硬さもダイレクトに伝わってくる。

「気持ちがいいですよ」

実際に硬さを増した朔のものに嬉しくなって、夢中で手を動かした。
そしたら、朔が俺の乳首を弄りだした。

「あっ、朔、駄目だ」

さっき散々弄られたから敏感になってるのに、指でクルクルと撫でられる。
それだけならまだしも、きゅっと摘ままれてから強弱をつけながら揉まれて、その上ピンッと引っ張られた。

「んぁ、ぁっ……、さ、朔……」
「真緒様、手がお留守になっていますよ」
「は…ん、だって、朔がっ…んんッ」

乳首を刺激されながらも、一生懸命手を動かした。
朔にも気持ちよくなってもらいたいけど、乳首を弄られると力が抜ける。

「あっ、朔……!」

朔の唇が俺の耳に押しあてられた。耳たぶを柔らかく噛まれてから、孔に舌が入ってきてペロペロと嘗められる。
摘ままれた乳首は、爪でカリカリと引っ掛かれた。

「い…、あぁッ! やぁ、朔ぅ…うぁっ、ああん」

気持ちよくてクラクラする。
二つのちんこを握っているだけで精一杯になっていると、朔の大きな手が俺の手に添えられた。
俺の手を包み込んだ朔の両手が、ガシガシと上下に動く。
その間も、朔の舌はペロペロと俺の耳を嘗めていた。

「ひッ、はぁっ、あっ、ああ…朔、気持ち、いい…」

湯船の中でも、俺のちんこがぬるぬるしているのがわかる。朔のも、俺が声を出たびに反応しているみたいに硬さを増していって、それもまた刺激になっていた。

「あっ、あッ朔、出る、お風呂が、汚れる、から……っ」
「洗えば大丈夫ですよ」
「でも…、ちょ、朔! あッ、んぁぁっ」

俺の心配を他所に、朔の手は止まらずに動き続けた。

「ふぁぁっ! イク! でちゃう、あぁぁぁ……!!」

びくびくさせながら、俺はついに出してしまった。

朔の手は離れたけど、まだ朔自身のはカチカチのままだ。
ねちょねちょになった手で、朔の熱いのを握る。ビクンと震えた硬いものを夢中になって刺激した。

「はっ……クッ」

小さく呻いて、朔が俺の手の中で出した。目元をほんのりと赤く染めた朔は壮絶に色っぽい。
俺の手で朔がイッたのが嬉しい。少しお湯に流れたけど、手の中にあるドロドロの精液を思わず嘗めてしまった。

「うわっ、にがっ!」

俺の行動に驚いた顔をした朔は、すぐに微笑むと俺の唇をペロリと嘗めた。俺は自然と口を開いて、朔の唇を受け入れていた。

[ 34/37 ]


[mokuji]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -