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涙で滲む視界の中、呪術師たちがこっちをガン見してるのがわかった。

み、見るんじゃない……!!

なんだかゾッとして背筋を寒くしていると、悪鬼の気配が迫ってきた。
俺の目からこぼれた涙を吸い取る。

悪鬼が、少し力を増した。
それから、キスをするみたいに近づいたかと思ったら、俺の口に貼られていた式札を剥がした。

「んぁ、ああっ、朔!」

解放された口から、真っ先に出たのが喘ぎ声と朔の名前でも、この状況じゃ仕方ないから聞き流してほしい。

「てか、あっだめ、もう触るなぁ……! 」

式札が取れて、高社君たちがパニックになってるみたいだけど、俺はそれどころじゃない。
悪鬼がもぞもぞと動きだしたからだ。

トロトロの乳首とちんこはトロトロの何かで包まれて揉まれて、敏感な先っちょはイボイボしたので攻撃される。
俺を悶え死にさせる気か!?

「あぁっ、あっあっ、くるしぃっから……! んぁっ、やだぁッあっあぁぁ!!」

尋常じゃないエロテクに翻弄されまくって、涙とかよだれとか凄いけど、全部吸い取られてるし。

そしたら、エロテクもパワーアップした。
なぜそっちをパワーアップさせるんだ。
いたいけな俺に抗うすべがあるはずもなく……。

「ひぁあっ、イク、あっあぁん、イク、も、イクッ、あっあっあぁぁっ!!」

……いかされてしまった。
もちろん、出てきたものは全部吸い取られた。

満足したのか、悪鬼が俺の乳首とちんこを解放したので、封印を解いてほしいとお願いしてみた。

悪鬼は俺の背後にまわって縄を解き、やっと体が動くようになる。
でも、さっきのでまだ体に力が入らないから、椅子からは動けないんだけど。

いつの間にか、煙幕みたいなもやが俺の周りを囲っていたらしい。翻弄されまくっていたから気が付かなかった。
急に視界が開けて、高社君たちの姿が見えた。俺を見た高社君は、呆然としている。

「なんで、無事なの? 真緒君、なんで? 封印だって、真緒君には解けないでしょ? まさか、それも悪鬼がやったの? どうして?」

本当に訳がわからないみたいだ。
人型の悪鬼がそばにいるのに、俺がなんともないどころか、自由になってるんだから、無理もないかも。

「お願いしたんだ。俺を動けるようにしてって」
「お願いって、こんな時になにふざけたことを……」
「ふざけてなんかないよ。そろそろ、こいつを解放するから」

悪鬼の周りを小さな光が取り囲む。
光の粒は、悪鬼を包むように次第に大きくなっていった。

「悪鬼が光ってる……?」
「なにが起こってるんだ」

「うわっ、なんだこれ!?」

呪術師から、驚愕したような声があがった。
高社君や呪術師たちも悪鬼と同じように光りはじめてる。

「ちょ、ちょっと、なんなの、これは!?」

みんなが慌てて払っても、なにをしても光は消えない。

「……この光は、」

呪術師のうちの誰かが、俺を見ながら言った。

「まさか、浄化師……!!」

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