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「こうなる前に、早く学校から出ていけばよかったのに。真緒君は、みんなから遠巻きにされてもマイペース。授業中に悪鬼に殺されそうになってもけろっとしてるし。本当に面倒くさいよ」

冷ややかな目で、高社君が俺を見下ろしている。

心底ムカついてるみたいだけど、それは誤解だ。
友達できなくて落ち込んでたじゃん、俺。高社君が話しかけてくれて、どんなに嬉しかったか。
悪鬼と対面した時なんて、滅茶苦茶こわかったんだから。

そう伝えたいから、とにかく口の式札を外してくれないかな……。

「そんな目で見たって、もう後戻りはできないんだから! 今度は、真緒君は誰とでも寝られる淫乱ビッチだって噂を流してあげる。今からこいつとも交わるんだし、それでいいよね。力が欲しくて悪鬼とも平気でエッチして、気持ち良くなっちゃうって。そうしたら、真緒君を襲ってくる物好きも増えるんじゃないかな」

そう言って、高社は可愛らしく笑った。

噂を流す?
今度は?
……それって、今までの噂も高社君が流してたってこと?

「びっくりした? 真緒君の噂を流してたのは僕。君程度の子が、会長様や開東様に関わるなんて、許せないでしょ。僕だから、あんな噂を流せたんだよ。わかる? 親衛隊総隊長として、責任持って真緒君を排除してあげるからね」

な、なにー!? 親衛隊総隊長!?

てか、何だよそれ……。
総隊長って言うくらいだから、親衛隊の一番偉い人ってことだよね?

じゃあ、本当は学校から追い出したいくらいに俺のことが嫌いだったんだ……。
今まで俺に話しかけてくれたのも、わざわざノートを持ってきてくれたのも、全部、ウソ……?

「……なに涙目になってるの? 泣いたって許してあげないんだからね。クロフォード様は駄目だったのに、真緒君が誑かすからいけないんじゃない! クロフォード様に抱かれるのは僕だけでいいの!!」

…………え?
もしかして、……え?

「みんな、始めちゃって!」

あんの変態王子!!
高社君を手籠めにしていたのかっ、許さんちんこ引き抜いてやる!!

って俺が憤っていたら、呪術師たちが近づいてきた。
なぜか、むき出しになっていた俺の乳首を摘んでくる。
無言でくりくりしてきて、なんか、痴漢されてるみたいで気持ち悪い。

鳥肌をたてながら高社君を見ると、ちょっと離れた所にある、三脚にセットされたビデオの方に行ってしまっていた。

「真緒君が気持ち良くなってる所は、ちゃんと記録しておいてあげるからね」

そんな記録はいらないよ!!

視線で訴えようにも、目の前に呪術師の一人が立ちはだかって、高社君が見えなくなってしまった。

背後から、別の呪術師に耳を舐められて、横にいる呪術師には乳首にヌルヌルしたものを塗られる。
目の前にいた呪術師は、俺のズボンのベルトを外し始めた。
息の合った連携プレーで、ずいぶん手慣れてるみたいだった。

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