12強すぎる朔は、特定の日だけ力を安定させなきゃならない。そうじゃないと、暴走してしまうんだそうだ。
だけど、気の相性がいいのか、俺と肌を合わせると朔の力は充足されて、暴走することはなくなるらしい。
特別なこともしてないし、最後まではやってない。ただ、お互いに触り合って気持ち良くなるだけ。
けど、彼女がいたこともない俺にとっては、かなり刺激的なものだった。
「まずは疲れを癒てさしあげます。沢山マッサージしましょう」
「朔、あっ、んッんんっ」
朔が、シャツ越しに乳首をぐりぐりといじってくる。
朔のせいで、俺の乳首はすっかり敏感にさせられていた。
ここを朔に触られると、情けないことに腰砕けになる。
「声は我慢しなくても大丈夫ですよ。真緒様、ここをこんなにかたくしていたら、解すのが大変です」
「へ、変態オヤジみたいなこと言うな! んっんぅ…あっ、んッ」
「俺のような変態にいじられて、とっても感じていますね。いいんですよ、真緒様が感じるほど、俺は満たされるのですから。たっぷり気持ち良くなってください」
澄ました顔の朔は、そう言うと目を細めて笑った。
「俺のせいで感じている真緒様は、とても可愛いです」
不意にそんな甘ったるいこと言ってみたりして、朔は言葉でも俺を翻弄してくる。
でも、勘違いしちゃダメだ。
これは一種の治療みたいなものだから、好きだなんだっていう愛情は関係なかったりする。
ただ、たまたま俺が朔を抑えられたから。
もし俺じゃくて……、なんて考えそうになって、あわててそれを打ち消した。
「んんっ…ぁっ、んっ、んっ」
すっかり脱がされた俺は、同じく裸になった朔にマッサージされるみたいに、あちこち触られてる。
俺も朔のなめらかな肌を触って楽しみたいのに、朔にいじられたところが気持ち良すぎて、それどころじゃない。
「ドロドロですね」
「朔だって!」
「そうですよ。真緒様がそうさせたんです」
引き締まった体が近づいて、朔の下半身が押しつけられる。
ただでさえでかいのが、更に大きく硬くなっていた。
朔が俺に欲情してるんだって思ったら、俺の体は朔の好きにしてくれ状態になる。
「んッふ…んっ、うぁ、そこっ!?」
「ここをいじるのが、一番感じるんです」
俺の足を割って、朔が触ってきたのは尻の穴だった。
最近、朔はここをいじってくるようになった。
前立腺マッサージって聞いたことはあったけど、最初はかなり抵抗があった。
けど慣れてきたのか、違和感も感じなくなったし、だんだん気持ちよくなってきたんだよな。
「でも汚いから」
「大丈夫ですよ」
俺の先走りで濡れた指で、解すようにまわりをいじられた後、ゆっくりと指を入れてくる。
逃げる俺の腰は、朔の片腕で抑えられた。
「んっ、あ、あぁっ!」
「ずいぶん気持ち良さそうな顔をするようになりましたね。今日はもっとたくさんしてみましょう」
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