イケメン中学生モデルで弄られキャラな黄瀬には、赤司並みに怪しい噂が多かった。主に下ネタの。

黄瀬都市伝説1

「今、女子の間で噂なんだけどね。きーちゃん最近、告白を断ってもしつこくされると、「じゃ、セフレでいっスか?」って捨て台詞吐くんだって。酷いよね、童貞の癖に」

「中学生でセフレとか、ヤリチン黄瀬ちんキモーい」

「それ、フられた子が腹いせで流したデマっスよ!」

「まぁ黄瀬君が童貞なのはボク達しか知りませんしね」


黄瀬都市伝説2

「俺が聞いた噂なんだが、黄瀬コミュと言うものがあるとか。20〜30人前後の女子が黄瀬と不健全な付き合いが出来ると、何時も順番待ちが居るらしい」

「30人股かけるとか、黄瀬絶倫説に拍車がかかるな。ウケる」

「ボクも黄瀬コミュの女の子達が会費で、コンドームを買いに行くって聞きましたよ。灰崎君から」

「ショーゴ君死ね」


黄瀬都市伝説3

「俺の話に尾びれが付いたんだけどー。こないだ数学の授業で爆睡してた黄瀬ちんが起きて、なんか挙動不審でスクバで前を隠して前屈みで教室出てったの」

「ああ、それは「オレ、ウォシュレットじゃなきゃ無理っスー!」って男子トイレに涙目で入ってきた日なのだよ」

「モデル黄瀬涼太、学校のトイレでウ○コ事件だな」

「んもー、小学生じゃないんだから。別にいいじゃない、ね?きーちゃん」

「え、あ…、うん」

「桃井さん、黄瀬君がトイレに入ったのは大きい方をしたかった訳ではなくて…」

「きゃー!黒子っち止めて!」

「黄瀬ちん昼勃ちの巻、だし」

「きーちゃんキモっ」

「うわーん!紫原っちの馬鹿ー!」


黄瀬都市伝説4

「俺が流した噂なんだけどよ、黄瀬が童貞をオークションに賭けたいって呟いたら、ブログが炎上したとか」

「あ、童貞売るならボクを代理人にして下さい、黄瀬君。高値で売ってあげますから」

「あ、だったら私、きーちゃんの初キスを売りたい!」

「えー、じゃあ俺は黄瀬ちんのフェラ権賭けさせて、お菓子代を儲けたいし」

「仕方ないな、俺は黄瀬とのデート権で手を打ってやるのだよ」

「早速放課後、黄瀬の童貞欲しい奴、この指止ーまれ!って校庭でやってみるか」

「みんな酷いっス…。オレの純潔を売り物にするなんて」

「泣かないで下さい黄瀬君、ウザいです」


黄瀬都市伝説5

「ボクが広めた愉快な噂なんですが、黄瀬君の使用済みパンツは高値でガチで売れます」

「全力でいらないのだよ」

「メニアックな女の子がいるのね」

「さつき、おめぇだってテツのパンツ…ぐはっ!(桃パンチ)」

「べ、別に欲しくなんかないんだからね?テツ君の使用済みリストバンドとか、タオルとか靴下とか」

「それもう全部パクってんじゃ…がはぁっ!(桃キック)」

「桃井さん、言ってくれれば何時でも売りますので。青峰君の使用済み白ブリーフ」

「テツ君、それマジいらないから。あ、メニアックな青峰君ファンに売ろうかな」

「さつきも相当メニアックだっつうの」

「てかマジでシャワー浴びてる間にオレのパンツをパクるの止めて欲しいっス。こないだなんてノーパンで帰ったんスよ?」

「黄瀬君、ノーパンではいた制服のズボンは更に高値で売れました。使用済み、プライスレス」

「だからオレに制服を何回買わせるつもり!?」

「ケチ臭いこと言うなよ黄瀬。セレブなモデル様の癖によ」

「稼いだ分は全部親が管理してるんスよ。毎月普通に小遣い制だし」

「あ、こないだ俺さ、黄瀬ちんの飲みかけミネラルウォーター、五千円で売っちゃったー」

「紫原っちまで…金の亡者?」

「いやぁ、黄瀬は金の生る大木だな」

「ちょ、青峰っち、オレの缶コーヒーをパクんないで!」

「ちっ」

皆が小遣い稼ぎにギラギラ瞳を光らせていると、赤司が部室に入って来た。


「今そこで灰崎に会ったんだが、「リョータの童貞売ります」ってチラシを持っていたよ」

「売らねーよ!てか何で知ってんだよショーゴ君が」

赤司からひったくったチラシはカラー刷りで「あの人気モデル黄瀬リョータの童貞を奪いませんか?本日ブログにてオークションを開催します」と載っていた。


「実は灰崎って黄瀬を好きなんじゃねぇか?絡み過ぎだろ」

「まさか…キモいっスよ」

「黄瀬君に対抗して精一杯お洒落して渋谷や表参道をウロウロしても、全くスカウトしてもらえないらしいですよ」

「…ぷふっ、ショーゴ君、ダサっ」

「うわー、切ないわね。てかバスケ部辞めて暇なんじゃない?」

「穴兄弟になりたくて黄瀬ちんの自称、元カノと付き合うけど全く意味ないしねー」

「黄瀬は童貞だしな。あ、そこだけは灰崎が勝てんじゃねぇ?」

「なんかすげームカつく!」

「黄瀬君、大丈夫です。高値で童貞を売りましょう」

「だから売らないっスよ!」

「ちっ」


その日の夜、非公式な黄瀬涼太のブログが何個もオープンしていたらしいです。
ちなみにオークションの最高値は50万円でした。


灰崎君、なんかごめん。
20130120

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