【きゅん、としちゃうファーストキス】


1位 赤司君

眼差しは優しいのに目を反らすことすら許さない強かさに思考がぼやけそう。
髪を耳にかけてくれたと思ったら、柔らかな笑みで自然に顔を近付けられて本能的に瞳を伏せれば、互いの唇はまるで惹かれ合うように優しく重なっていた。


「え…?初めてだったって?…当たり前だろう。これから先、お前の初めては全て僕のものだ」

赤司様マジ赤司様!
22歳 保育士

俺様な王子様、見ーつけた!
25歳 販売員

なにこれカッコいい。杏仁豆腐系男子ってやつ?
18歳 女子高生



2位 黒子君

「なんだか甘い香りがしますね。食べてもいいですか?」

口調も表情も穏やかなのに黒子のふっくらした唇から放たれた声色には色気が微妙に含まれている気がする。
黒子君なら、いいよ。
そう答えると困ったように眉毛を僅かに歪ませ、するりと頬を撫でてから「いただきます」なんて小さく呟き、触れるだけの初々しいキスをしてくれた。


「…リップがイチゴの味なんですね。でも多分きっと…。何も塗らなくても君の唇は美味しいと思いますよ」


唇だけじゃなくて全部召し上がれ(はぁと)
28歳 主婦

きゃあああっ!テツ君テツ君テツ君テツ君っ!大好きっ!
14歳 女子中学生S.M



最下位BUSAIKU 黄瀬君

黄瀬の部屋に初めてお邪魔してから数分、彼は落ち着かない子犬みたいにそわそわしている。
チラリチラリと盗み見しているのもバレバレで言いたいことがあるなら、早く言えと段々イラついてきた。

「あのっ…。キキキ、キスしてもいいっスか?」

いきなりガシッと強く両肩を掴まれて「痛い痛い!」と訴えた時点で甘いムードも何もありはしない…のに彼は完全にテンパっているようだ。


「…だめっスか?」

答えるのも恥ずかしくて肯定の意味で瞼を閉じるとハァハァと荒い息遣いが聞こえてしまい、なんだか色々と萎えてしまう。
早くしてくれと更にイラッとして唇を開いた。


「いいよ涼太。しても」

「え!最後までしてもいいんスか?マジで?」

「なんの話だよ、調子乗るな。もう帰る」

「待ってぇぇ〜!帰らないでぇぇ〜!」


え。誰これ。本当にキセリョ?私も萎えたわ
26歳 歯科衛生士

噛み過ぎだし、がっつき過ぎだし…。
24歳 大学院生




「てか黄瀬は結局キスしてねぇし」

「黄瀬ちん、がっつき過ぎだし〜」

「なんできーちゃんの方が涙目?」

「何故、前屈みなのだよ」

「だってだってっ」

「涼太…。3週連続で最下位だったら灰崎と入れ替えだからな?」

「酷いっスよ…。オレなりに頑張ったのに」

「涼太は見た目と恋愛経験値のギャップが激し過ぎるな」

「いっそのこと、ゲス瀬にイメチェンすればいいのではないですか?」

「ゲスくないっスよ!」




某番組パロ。
思いついたら他のキセキも書いてみたい…。
私はこんなヘタレなピュア瀬君が好き。

20131024

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