「みんな、お見舞いに来てくれたんスか?感激っス!」

「お香典が惜しかったので仕方なく」

「黄瀬が一人でヌいて、そのまま全裸で死亡とか気持ち悪いからな」

「なんスか、それ。ヌいてないっスよ!」

「本当か?なんかイカ臭ぇぞ?」

この寒いのに換気の為にベランダ側のサッシが開いていたのが実に怪しい。


「黄瀬ちん、座ってなよ」

「まだフラついているのだよ、危なっかしい」

「涼太、ご飯は食べたのかい?」

「ミネラルウォーターしかなくて、なんも」

「さつきの差し入れを預かってきたから食えや」

「マジっスか?桃っちぃ〜優しい!」

「ほらよ」

「……」

ソファーに座りローテーブルに乗せられたピンク色のタッパーに入った物体に黄瀬は釘付けになる。


「お前の大好物のオニオングラタンスープだとよ」

「いや、オレちょっと今は食欲が、」

オレの大好物のオニオングラタンスープは灰色じゃねーし、玉ねぎ丸ごと浮かんでねーし、まだ死にたくねーしと心中で叫んでいた。


「もう、黄瀬君。桃井さんの好意を無駄にするつもりですか?ほら、あーん」

「だってこれ、メタルスライ○にしか見えな…う…、ぅ、あーん」

味のハルマゲドンっス!
とツッコむ余裕のない程の攻撃的な味に苛まれて、黄瀬は目を白黒させていた。


「ちゃんとゴクゴクして下さい。はい、良い子ですね」

「…ごちそうさまでした」

「涼太。これは僕達からのお見舞いだ。やはりスタミナをつけないと」

「いやいやいや、赤司っち。マムシドリンクとかヤバいっしょ。オレの息子っちをバリバリ元気にしてどうするつもり?」

「黄瀬君、全体的に元気になるなら結果オーライですよ?」

「これはピンポイントで下半身を直撃するっスよ!」

「ほら涼太、あーん」

「早く飲んでアンアン喘げや、黄瀬」

「勘弁して欲しいっス!」

何とかマムシドリンクを拒否すると全身に冷や汗をかいている。


「黄瀬君、ギャアギャア騒ぐから無駄に汗をかいてますよ?」

「拭いてあげようか?黄瀬ちん」

「ほら早く脱ぐのだよ」

「僕はお湯を沸かしてくるよ」

「いや、自分でやるんで…キャー!脱がさないで、紫原っちのエッチー」

「黄瀬ちん、女の子みたい」

「男同士でキャーとか騒ぐなバカが」

「涼太、お待たせ。さぁ、綺麗にしてあげるよ」

「いや、本当に遠慮して…うわぁっ!!何で乳首からなんスか?黒子っち!」

「勃っているから、つい。えいっ」

「寒いからっスよ!って、擦らないで!赤司っちも耳に息を吹き掛けないで!」

「いやー、涼太の反応が可愛いくて、つい」

「黄瀬、ちょっとスウェットパンツずらしてくれ」

「こうっスか?…って何でパンツ見せるんスか?」

「黄瀬涼太の割れた腹筋とチラ見えボクサーパンツに、お前のファンは歓喜すんだよ」

「もうちょい腰骨を見せて下さい、黄瀬君」

「黄瀬ちんてば細マッチョー。なんかエロい」

「では次はボクサーパンツだけで撮りますよ」

「いつの間に写メってんスか!」

「豹柄パンツとか、黄瀬。寝込んでんのに勝負パンツかよ」

「うーん…。せっかくの豹柄パンツですし、アクセントが欲しいですね」

「ハットなら持っているのだよ。昨日のラッキーアイテムだ」

「ボクサーパンツにハットって変態っぽくないスか?」

「さぁ黄瀬君、もっと挑発的な表情でお願いします」

「今のお前は童貞じゃねぇ、ヤリチンイケメンモデルのエロ瀬涼太だ。イメージしろ」

「…こうっスか?」

うっかりモデルのスイッチがカチリと入り、カメラ目線でポーズを決めていた。


「黄瀬君、最高ですよ。テーマは「世界中の女はオレのダンクで×××」です。もっと足を広げて下さい」

「黄瀬ちん、割れてる割れてるー」

「涼太、キレてるキレてるー」

意味不明な掛け声にノってしまい、次々にセクシーポーズを繰り広げる半裸モデル。
この日の裏黄瀬セクシーショットも即日完売でした。



黄瀬君て派手なパンツはいてそうですよね。そして黒子君のお尻の形が一番良い気がします。

20130113

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