翌日、マキの部屋で昨日のことをマキに話した。 「じゃあ駄目だったんだ」 「うん…駄目だった」 わたしの淡々とした答えにマキが大きく深く溜め息をついた。 「名前!これはやっぱりあんたの心の問題だって」 「うんー…私もそうだと思うよ?…でも」 「ねぇ…本当に風介のこと好きなの?」 「好きだよ!…だけど」 だけど、 それとこれとは違うよ… 「ごめん、ちょっと調子悪いみたい。部屋に戻るね?心配かけてごめん…」 わたしはすぐ立ち上がるとマキは何も言わなかった。 「じゃあ、おやすみ…」 「あの、名前」 マキはわたしを引き止めた。 「なに?」 「…無理はしないでよね?時間に任せてゆっくり行けば良いんだからさ、ああ言う事は…」 「…ありがと」 マキの事もまともに見ることが出来ず、部屋に戻った。 「ありがとう、マキ…」 back |