Frigidity Girl | ナノ






「ねぇ、名前」


「なーに?」



お日さま園のリビングでさっき買ってきたお菓子を食べてる玲名とわたし。


玲名が急に小声でわたしに話し始めた。




「アンタ、最近彼氏とか居るの?」


「…うぇっ?な、何で?」


「居るとしたら、ヒロトか風介じゃないかなあ、って思って」


「……そうきたか」


「で、どっちなの?」


「…どっちだと思う?」



「ヘンタイの方?」


「ヘンタイとかいうのやめよヒロト可哀想だよ?それに違うから」


「はいはい。じゃあ風介?」


「う、うん。そうだよ」


「で……もう、シたの?」

「はいいい!?」



玲名のまさかの発言にわたしは飲んでたコーラ、吹いてしまった。ほんとに。



「きったないなー、ちゃんと拭きなさいよ」


「いや、あなたのせいです」

「何かいった?」

「いえ、ごめんなさい!」




玲名の可愛いなかにもどこか怖さが含まれた笑顔に逆らえず、渋々とテーブルを拭いた。


何なんだろ玲名ってば、急にとんでもない事聞き出すなんて。



拭き終わると玲名が話を続けた。




「私がこんな事聞くのはだな……」


玲名が急に口をモゴモゴさせた。


うーん可愛いんだけど、いきなり小声で喋りだしたりどんでもないこと口走ったりモゴモゴさせたり忙しい人だよまったく…。でも可愛い!



「なに?」

「名前、性欲、ある?」


「ブッ」

また、吐いた。



「もう何やってんのよ!」


「いやいやだからあなたのせいです」


「何かしら?」

「いや、何でもないです!」



又、テーブルを拭いた。。
そして又、話の再開。



「玲名、何でいきなり変なこと聞くの?」


「あなたのこと見てると心配になって」

「し、心配…?」


「なんか名前って、そういうのに凄く興味なさそうというか……」


「あ、えっと……心配はいらないよ…?大丈夫だと思う……」

「そう?ならいんだけど」言えるはずがないよ、わたしの悩みなんて……。「あれ…そういえば今何時?」


………20時30分。



「アアッ!!」

「どっ、どうした!?」



やばい、風介の部屋にいく約束してたの忘れてた!!

い、行かなきゃ!!!!







 

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