力の限り

先祖返りの皆様は、妖達に狙われています。

だからそれを

お守りするのが

私達の仕事。




「御狐神君!!彼女が……!!」

「凛々蝶様。あの方は大丈夫です」

「…彼女が僕を守る義理なんてない!!それなのに巻き込むなんて……!!」

「……あるみたいですよ」

「え?」

「守る義理は、あるみたいですよ。大丈夫、彼女は強いですから」












私の身長の倍を軽く超える妖の前に立つ。
凛々蝶様には師匠と一緒に後ろに行ってもらった。
…師匠がいるから大丈夫だとは思うけれど、極力こいつの狙いが後ろに行かないようにしなければならない。

……それは、人間の姿のままじゃきっと無理だろう。


だから、意識を集中して妖の…―私の本来の姿を開放する。

久々の格好に違和感を感じながらだったけれど、
右手に握っていたモップを相手の方に向け、腹の底から叫んだ。


「さっ、来い!!蜻蛉様の許嫁……凛々蝶様には傷1つ付けさせないからね!!」















常に命の危険に晒されているみなさんを守るのが、

私の仕事

私の義務

私の生き甲斐

私の生きる理由!










力の限り


そして全ては貴方(蜻蛉様)のために!















「……御狐神君、彼女は一体、」

「…強いでしょう?」

「…凄い」



















―――――――
こんな話が書きたいな
ってのをざっくりと


夢主は蜻蛉様の従者で
御狐神君&残夏&蜻蛉様の幼なじみ的な


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