それは2020年7月5日、わたしが初めて立川の交流会に参加した時のこと。
出かけられない時期に家でパカを始めたわたしにとって、初めて他のパカラーさんがプレイしているのを見たのがこの時だったのです。

交流会の内容ですが、正直言ってほぼ覚えていません。
なぜならド緊張していたからです。
初めての交流会、当然ながら周りは知らない方ばかり、しかも皆さんお上手…というか上手すぎる!?という状態で、
人見知りのわたしはほとんど自分から話しかけられず…という感じで3時間が過ぎていったと記憶しています。

そんな中でもはっきり覚えていることが2つあります。
1つは、他の方がプレイ中に間違って反対側のスタートボタンを押してしまい、「良かったらどうですか?」と声をかけて頂き対戦をしたこと。
曲は時間切れでカレーになり、当時SPほぼ未経験(まだPS版を持っていなかったので)だったわたしはとりあえずプリカを選ぶも、あえなく撃沈したのを覚えています。
ただしこの時対戦した方が誰だったかは全く覚えておりません…。

そしてもう1つが、あるパカラーさんのプレイ。
台はSP、1曲目に選んだのがフローRファンタでした。
前述の通り当時SPはほぼ未経験だったわたしですが、フローRはPS版2に入っていたのでプレイ済みでした。
しかもその2週間程前にリズムパッドを手に入れてから楽しくなって練習していたファンタ。
とはいえ当時は家で70%出るか出ないかくらい。
アーケードだと60%すら出ていませんでした。
初見26%からは幾分上がっていたものの、まだ苦手意識が根強く残るパートでした。

曲が始まり、そこに表示されたのは…Perfectの嵐。
もはやPerfectしか出ていないのではないか、という勢いでした。
後ろから見ていたわたしは衝撃を受けるとともに、その光景に釘付けになりました。
そして曲が終わって表示された%は90%台後半。
具体的な数値は覚えていないのですが、「世の中にはこのパートでこんな高い%を取れる方がいるんだ…」とただひたすらに感動していたのは覚えています。
そしてこの時思ったのです。
"この方みたいに取れるようになりたい、少しでも近付けるようになりたい"
…わたしにとって初めての、「憧れのパカラーさん」ができた瞬間でした。

あれから1年7ヶ月。
その方は今でも、わたしにとって一番の憧れのパカラーさんです。
勿論他の方もすごすぎるのですが(交流会は神々の集いだと思っています)、
高い%を安定して取る方は交互打ちが多い中、その方は指打ちで凄まじい精度を誇っている、というのが最大の理由です。
指打ちパカラーの端くれとして、本当にすごいなと思っているのです。

そして果たしてわたしは、その憧れのパカラーさんに少しか近付けているのだろうか…と、時々自分に問いかけています。
勿論当時よりは近付けていると思いますが、それでもまだまだ先は長そうです。
いつか追いつけるその日まで…って書くとなんだかすごい躍起になっているような感じになっちゃいますが、
実際のところはそんなんじゃなくて、あくまでも楽しみながら自分のペースでやっていければいいな、みたいなスタンスでございます。
少なくともフローRファンタに対する苦手意識が完全になくなっただけでも大きな進歩、かもしれない。
それどころか今や楽しくて楽しくてたまらないよ。

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