ああ、なんと哀れな人の子だろう!ただの人の分際で神に恋い焦がれその手に掛けてしまった。「愛してる」壊れたように呟きながら本体であるその刀身を閃かせ、何度も何度も心臓を貫く。この身体はそれ受け入れ、ただその痛みを甘受するだけ。「愛してる」最期に見えたのは恍惚とした女の顔であった。

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