口は災いの…

「なーなー、真ちゃん」
「……なんだ高尾、」
「真ちゃんって女の子とちゅーしたことあんの?」
「…………はあ?」

思わず、口から漏れた言葉は平素ではあり得ないようなドスの利いた声で目の前の高尾の笑顔がひくりとひきつる。

「貴様……勉強する期はあるのか………?」
「ちょ、そんな怒んないでよ真ちゃん!」
「別に怒ってなどいない……貴様の馬鹿さ加減にほとほと呆れ果てているだけなのだよ」

「それはそれでひでぇwww」と笑う隣の阿呆に肩から思わず力が抜けるような感覚に陥る。

「で、したことあんの?ちゅー」
「……だから、貴様は勉強する気が、」
「えー、いーじゃん!別に!ちょっと休憩だって」
「30分もやってないのに何が休憩なのだよ!」
「固いこと言うなってwww」

目の前でニヤニヤと口角を吊り上げて笑う高尾に、多少、否盛大にイラつきつつも「関係ないだろう」と冷たくあしらう。

「ちゅーの経験くらい有るか無いか教えてくれたっていーじゃんなー真ちゃーん」
「それを聞いたところで何の得になる…お前から勉強を教わりに来たかと思えば……くだらん」
「あっ!もしかして真ちゃんって女の子とちゅーしたことないの?!」
「話を聞け!」

「真ちゃんって童貞っぽいもんなー」とさらにニヤニヤ笑う高尾にさすがに殺意が芽生える。
手に握っていたシャーペンがパキリと音をたてて壊れた。

「真ちゃんって確か年上の女の子が好きなんだっけー?先輩とかに声かけてみればいーのに真ちゃんなら顔はいいんだから絶対…」
「高尾、」
「なにしんちゃ……」

グイと襟をつかんで引き寄せ食いつくように高尾の唇を奪う。
舌をいれて逃げる高尾の舌を無理矢理に吸えば「ふあ、」と高尾の唇の端から情けない声が漏れる。
それに満足して唇を離せば高尾がくたりと崩れ落ちる。

「俺が童貞な訳がないだろう。中学の時に一通りは済ませてある。俺は人事を尽くしているからな。」
「いや、それはちがくね?ってか、マジ、こんなんずりいって……」

「男とキスするとか……」とモソモソと呟く高尾の前に膝をつく。

「別に気になどしない。」
「……真ちゃんってバカ?」
「お前に言われるのは心外なのだよ……まあ、」
「???」
「別に悪い気はしなかったことは確かだ」

その言葉の意味を察して赤くなるのは、二人一緒だった。





「緑間と高尾が女の子の話をしてて、「真ちゃんって女の子と付き合ったことあんのー?wwwwwなんかキスとかめっちゃ下手そうwww」って高尾が馬鹿にしてくるもんだからカチンときて緑間がやけくそで高尾にべろちゅーする話ください。それが物凄い上手くて腰が砕ける高尾ください。 」
というTwitterのフォロワー様の呟きを見てカッとして書いてみたけど、落ちが思い付かなかった……切実に文才が欲しいですorz
…緑高ホモォ┌(┌^o^)┐難しい……(´・ω・`)ショボーン




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