その幻影を越えろ、

人は俺を見ていつもこう言う。

「背も高くてモデルもやるくらい顔がよくて羨ましい」
「それでバスケもできるなんて、ほんとに何でもできるんだね」

……と。
でも、そんなことはなくて。
「羨ましい」ことなんてなにもない。「何でも」なんてなに1つ、自分の力じゃできやしない。俺のやってることは、ただの模倣でしかなくて、誰かのコピーで、すべてが既製品だった。
だから、俺から言わせてみれば、「自分」と言うものが確立しているみんなの方がとても羨ましかった。
そして、俺は見つけたのだ。
あの、鮮烈なほどに青い光を。
一瞬で目を奪われた。
すごいと思った。
あんな風に、なりたくて仕方がなかった。
どんなに望んでも手に入らない、鮮明な青。
少しでも近づきたくて、バスケを始めた。青いピアスもつけた。
青いユニフォームに身を包んだ。
……それでも、届かない。
だって俺はあの人じゃない。
あの人にはなれない。
ずっとずっと、憧れで、俺の中の一番真ん中を陣取ってた青。
その人をじっと見つめて、一歩を踏み出した。



自分の殻を破るために。
(憧れるのは、もうやめる)




…………………………
黒バス書いちゃいましたww
ピクシブとかでも本当にブーム過ぎて怖いwww
青黄は公式w「憧れるのは、もうやめる」って黄瀬くんの台詞がかっこよすぎてあの会読んで死ねる気がしました(笑)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!




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