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美里、神楽、新八が買い物に行ってしまったため、名前と銀時は万事屋で留守番をしていた。

「なぁ、名前」

「……あ??」

「なんか、おまえ最近可愛いよな」

「……唐突に何言いだすんだ、てめぇは。とうとう頭逝っちまったか」

プリンを食べていたかと思いきや、銀時は真面目な表情で言い出した。名前 は顔色1つ変えずにチラリと銀時へ視線を向ける。

銀時は持っていたスプーンで刀の手入れをしている名前を指している。

「別に、俺は真面目なんだけどな〜」

「………。」

名前は銀時を不審に思い睨んだが、目が合った瞬間にプイッとそこから視線をそらした。

そして、刀の手入れを再開した。

「髪切った、とか??」

「……切ったのは美里」

「あー、じゃあ髪型変えたとか??」

「…別に、いつもと変わんねぇけど」

名前は冷めた様子で銀時を適当にあしらう。

「じゃあー…」

「つか、んなこと考えてる暇があったら仕事しろ、仕事」

しかし、諦めが悪いのか銀時はまだ考え込んでいた。

「……じゃあ、質問、変えるか」

「??」

名前わけが分からないというような様子で怪訝そうに銀時を見た。

「どうすれば赤面する??」

「……は??」

「いや、だから、どうすれば真っ赤になるかって」

「……阿呆らし」

名前はため息をついた。そして、手入れを終えた刀を鞘に戻した。

その間に銀時は名前の真横まで近づいてきていた。食べかけのプリンはテーブルの上に取り残されている。

「なぁ名前」

「なんだよ、っ?!」

名前のすぐ隣に銀時の顔。

固まって動けない名前に銀時は名前の頬に自分の唇を触れさせた。

しばらくの間、銀時は名前から唇は離したものの顔は離さなかった。

しかし、名前が全く喋らなくなったので、少し顔を離せば、そこには金魚のごとく真っ赤になって口を開閉させる名前がいた。

「ぎぎぎぎ、!!」

壊れたラジオのように雑音を発する名前。

「なぁ名前、なんか、おまえ最近可愛いよな」

名前は自分の腕で目を覆ったが、顔はさらに赤くなる。

その様子を銀時はニマニマと楽しそうに見ていた。

突然、カチャリ、と何かの音がした。

「ってんめ……!! 人をおちょくりやがって!!」

次の瞬間、真っ赤な名前は先ほど手入れを終えたばかりでちょうど持っていた刀を鞘から抜き、銀時に斬り掛かった。

「おい?! 待て!! 待てって!! 俺丸腰なんですけど、っ?!」

銀時が冷や汗をかきながら、徐々に後退していく。

お構い無しに名前は鞘から抜いた刀を片手で持ったまま前進していく。

「黙れェェェ!!」

「ギャァァァア?!」





真っ赤な林檎のように


(ただいまー…、って)
(うわ、何ですか…これ)
(美里姉!! 銀ちゃんが!!)

(……きっと、あたしたちが居ない間に事件があったんだね)






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10000打リクエストありがとうございます!林檎様へ捧げます!

照れてる名前…、こんなんで大丈夫ですかね?; 名前を照れさすと必ず被害者が出てしまうんですよ←

サブタイに林檎様のお名前を使ってしまいました><

120613






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