Confinement in the dark(R-18)


「いつまで寝ている。起きろ」

「お、おまえは…っ?」


ルークにとっては気を失う直前に対峙した被験者だと言うアッシュ。
造られ、騙され、多くの命を奪い取ったルークを見放した仲間から奪い取って来たのだと言う。


「おまえの居場所はもうお仲間の中には無ぇんだよ」


目を無理矢理覚まされた瞬間そう冷たく言い放つ同じ顔。


「俺に従うしか道がないんだ。おまえは俺の劣化レプリカだ」
「そんな筈はっ…!」


飛び掛からんばかりの威勢は雰囲気に全てを掻き消された。

知らない場所で次々に起こる展開は流石にルークも混乱してしまう。思わずアッシュに掴みかかると易々とベッドへ投げ飛ばされる。


「実力の差を思い知れ!この屑がっ!」

「…っこんなの…知らねぇ…」


途端に胸が痛くなりみっともなさを忘れて涙を流した。そんな姿に優しく接するでもなく、涙に濡れるルークの後ろ髪を掴んで乱暴に引き揚げる。


「い、痛ぇっ!やめろ!」

「何を泣いてやがるんだ?俺がおまえの『面倒』を見てやる分おまえは俺の下でしっかりと働いて貰うぞ。屑のお坊ちゃん?」

「や、ふざけん…なあっ!?」

「そんなへらず口を叩けるのも今だけだ」


そう言うと薄ら笑いベッドに手首を縛り付けられて乱暴にベルトを外される。
ろくに抵抗も出来ぬまま下肢の纏いを下ろされて恥部をアッシュに晒していく。


「な…何をっ!いやだ、やめろっ!」

「うるせえっ!大人しくしやがれ!おまえは俺だ!俺の存在があって生まれたなら俺がおまえを食らう!」

「うあああああっ!」


拒絶しても決して赦して貰えない。

今まで築かれてきたプライドが一瞬でズタズタになった。ファブレ公爵家の者として傅かれて来たそれらは泡沫の夢のように消え、代わりに辱めと恐怖を心に闇を植え付けられてしまう。

「やめろ!いやだーっ!」


ルークのものを握り擦って行く。
手の中で成長するそれを離すとルークの息が少し早い事に気付く。


「あ、はぁぁ…!」

「ふん。レプリカの分際で感じてやがるのか」

「…っひぅ…」


息を荒げて涙目になり頬は紅潮している。



「続きをして欲しいなら丁寧に奉仕してみろよ。従え」

「はぁっ…はぁっ…だ、誰が従うもんかっ!もっ…離せよっ」


最初は猛々しく抵抗していたルーク。だが、敵わない現実に思考は徐々に奪われていく。



「ハッ。作り物がほざくな!」

「な、何をっ!」

「覚悟しやがれ」


強い語気に一瞬萎縮してしまう。ここぞとばかりにアッシュはレプリカの陰部を攻めたて始めた。


「んっ…ふぁっ…」

「感じてやがるのか?イキたいなら奉仕しろと言ったよな?先にその口でイカせろ」


言うとベッドから手首を解放する。髪を捕まれ陰部に近付けられる。


「わ、わかんねぇっ!んっ…」


躊躇なく露出した下肢。立派なものがむくむくと半勃ちしている。その男臭いものを咥えさせられるルーク。密かな攻撃で歯を立てると回線の痛みを与えられて反撃される。


身動きも取れず敵わないルークは必死に従うしかなかった。初めてでどうすればいいかわからないが、本能的に喜ばせねばとの一心で彼の亀頭や棹先を丁寧に舐め含むとびくんとアッシュのモノが反応する。
チュッ…チュパ。吸い付く音がイヤラシさを演出して行く。熱を帯びると口内に含み扱く。


「っん、く、屑が。出すから飲み込めよ?」

「んゥっ!?」


ドプドプと勢い良く口腔内に発射される苦い液体。その勢いに噎せると堪え切れず零してしまう。


「ゲホッ、ゲホッ…うぅ…はぁはぁっ…」

「はぁ…この屑がっ!零しやがったな?お仕置きだ」


そう言うとレプリカの身体を無理矢理ひっくり返し、尿道を締め付けて異物を挿入する。


「ひぃっ!な、何をっ!」


双丘を晒され攻め立てられたルークは辱めと襲い来る快感に快感を目覚めさせて揺さぶる性行為。


「クックッ…気持ち良くて出したいか。出せねぇだろう?」

「いぎっ…。出したい。解いて…。ふあっ…」


続いてはアッシュの律動に呑まれて行く。快感が押し寄せる波のように何度も何度も巡る。その度に繋がれた手を必死に動かし、攻められ締め付けられた下半身が快感から逃れようとみっともなく乱れた。



「あっあっああっ」

「ふぅっ」


アッシュが中に放つと、ルークは未だ腰を振って必死に出そうと試みている。

「ああん?セクシーなダンスのつもりか?」

「だ…出したいー…っ」


我慢を強いられ懇願し続けたルークを漸く解放してやると勢いよく精を吐き出した。



「ん…、ああっ」

「気持ちイイか?」

「ひっ…あっ!」

まだ犯され続けるルークは従うしか無かった。レプリカドールとして生まれた意味を身体に刻まれて。



「あっ…ああああっ!」


快感がこんなにも存在を束縛するとは。






冷たい鎖の音が聞こえる。逃れる術がない。繋がれた鉄は拘束を意味する。




「今日は最初に一人でシて見せろ」



完全に調教されたルークは命令に従う。それはレプリカルークが生きる唯一の道。


今宵も被験者に脚を開き、はしたない声を上げては絡み付いていった。その存在がいつか昇華するのを心に刻み込んで。



「はぁはぁはぁ…アッシュ…。俺を抱いて…ください」

「淫乱なレプリカだな。くれてやろう」

「くあっ…ああっ…!ああああっ…!」


暗闇に潜む黒い靄に包まれて、二人はひとつになっていた。


愛し愛されたいゆえに、向ける愚かな迷子へ与える痛みと快楽が解け合って行く一秒。



―終―

10万人記念ですが、やや消化不良で失礼しました。
最初練っていたネタと違ってしまった気がします…?あれ?



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