貴方との約束守るのは
貴方の方が大事だから
さあ今日もいつも通り
部屋の扉をノックする



「お久しぶりです雲雀さん!」
「……」
「むむっ!その視線…わかりました!私に会えて嬉しくて声も出な」
「違う」
「…くもなくもないってとこですかね!」
「何か用?言っとくけどこの暑い中、戦う気はないよ」
「応接室もエコですね!」
「壊れた」
「あららー、それは大変。でも大丈夫!今日は戦いにきたのではありません!」
「頭大丈夫?」
「やだなー雲雀さん、そんな私が戦闘狂みたいな言い方!」
「何も間違っちゃいないだろ」
「こりゃ一本取られた!ヒバード君、座布団一枚!」
「こら、ヒバード、そんな奴の言うこと聞かなくていいから」
「クッションもっふもふぅ!」
「あー、もう…」
「疲れてます?」
「君と話したら余計にね」
「そんな貴方に!てれれってれー!アイスー!」
「ワォ、気がきくね。珍しく」
「お褒めにあずかり光栄です!」
「褒め…、どうしたの急に」
「いやー、ある人と戦ったらこれが食べたくなって、はいどーぞ!」
「ある人?何そ…れ…、ちょっと、これ、」
「あれ?パインアイス嫌いですか?」
「まさか戦った相手って、」
「黒曜の六道さんです!やっぱり雲雀さん、彼とお友達で、」
「違う!」
「あらら?向こうはお知り合いのようでしたが…おっとアイスが溶けるー!」
「…………ねぇ」
「ひゃんへふは?」
「前にも言ったでしょ、食べたまましゃべらない」
「んぐ、なんですか?」
「……た、」
「た?」
「戦ってあげる、」
「わーい!雲雀さんからのお誘いなんて珍しい!」
「……そう」
「さ、やりましょやりましょ!」
「え、今から?」
「今からです!あ、アイス食べきっちゃいますねー!」
「うん、……あのさ、」
「ふぁい?」
「戦ってあげる、から……黒曜には、……行く、な…」
「えー、せっかく喧嘩仲間出来たのにー」
「うるさい、僕と戦いんじゃなかったの?」
「んー…、そうですね、なら黒曜には行きません!」
「…なら、いいよ」





不可思議彼女との縁長戦

(六道さんとは仲が悪いのかしら?)



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