私の目指す高見はやっぱり高くて
幸せ
簡単に届くようじゃ
つまらないもの




「いったぁ…」
「よくもまあ痛いだけで済むね」
「だって他に言い様がありませんもん。あー痛い痛い」
「骨折ったつもりだけど」
「毎日牛乳飲んでるから平気のへです!雲雀さんも飲むといいですよー」
「馬鹿?」
「テストは並盛なだけに並のなかの並です!」
「…馬鹿だね」
「雲雀さんがレベル高いんですってー」
「そうじゃなくて…」
「雲雀さん怪我しました?私打撲が酷いんですよ」
「口の中、血の味がする」
「あ、やっぱあの時入ってたんだ、よかったー。他は?」
「手の甲に擦り傷」
「だけ?」
「だけ」
「さすがですね」
「…気は済んだ?」
「んー、また喧嘩したいです」
「また?」
「はい、まだ雲雀さんの力を、盗めてないです」
「……君」
「うあー、さすがに走って帰るのは無理っぽいなあ」
「いつも走ってるの?」
「月水金は走る日です」
「…来な」
「何処へ?」
「こっち」
「なんですかー、ってワォ!」
「口マネしないでよ」
「すごい!バイクだ!」
「後ろ乗って」
「…え?」





不可思議彼女との後争曲

(腕よりも脚よりも心臓が痛……やっぱ脚のが痛いや!)



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